ヒュースタ日誌

相談機関「ヒューマン・スタジオ」の活動情報、ホームページ情報(新規書き込み・更新)を掲載しています。

「青少年支援セミナー2010」終了

2010年12月21日 16時14分50秒 | ホーププロジェクト
 おととい午後1~5時、メインである2日目のプログラムを開催しました。

 1日目の開始前に「残席あり」とお伝えしましたが、事前申し込みなしで来場した人数が予想外に多く、席はあっという間に埋まりました。広報期間の不足と事前の申し込み・お問い合わせ状況から少人数を予想していた主催者側がこの状況に対応しきれず、多少の混乱が生じたことは深くお詫び申し上げます。

 さて、少人数ながら充実の話し合いとなった前日の「家族学習会【不登校編】」(第1回)に続く2日目のプログラムは、前半と後半で約2時間ずつ実施する長丁場。前回同様“プログラムばら売り方式(プログラムひとつずつに参加費が設定されているので、ひとつのプログラムから参加でき、参加した分しか費用がかからない)”であることを活かして、約3分の1の方が前半だけで帰られました。

 その前半は、当スタジオ代表の丸山による『不登校・ひきこもりの心って?~“荷物”と“よろい”を捨てるために~』というタイトルの「代表講演」。
 スポーツの話題が多かった今年の終わりにふさわしく、ボクシング、K-1、ゴルフ、サッカー、プロ野球、と挙げてそれぞれの特性や場面をたとえに引くなどしながら、不登校児とひきこもり青年の心理と対応のあり方について解説と提言を行なったあと、続けて参加者の質問に答えました。

 そのあとの後半は、ひきこもり支援をテーマとする「分科会①」、不登校支援をテーマとする「分科会②」、不登校児のご家族が話し合う「家族学習会【不登校編】」(第2回)の3プログラムの選択制でしたが、残った参加者のほとんどがひきこもり支援の分科会を選んだ結果、家族学習会が中止になりました。

 分科会①の講師は、ひきこもりによって支援を受けたのち自身が支援者になった石原直之氏。「支援のおかげで就労できた」などというサクセスストーリーではなく、支援のプラスマイナスやサポートする側の課題など「支援された経験」と「支援した経験」の両方を活かした深い語りで、参加者に多くの示唆を与えました。

 分科会②の講師は、不登校によって支援を受けたのち自身が支援者になった桑原和也氏。フリースクールや地域塾、公設民営の児童館など、多様な子ども支援の場に携わっている経験を活かした話をしたのち、参加者が少ない分じっくりと対話していました。

 セミナー終了後に予定していた懇親会では、丸山が地方から参加された2名の知り合いの方を、近くの「みなとみらい」に案内して、アトラクションを観覧したあと夕食をとりながら、時の経つのを忘れて語り合いました。

 数回ぶりに盛況だったセミナーですが“不登校系”の参加者の少なさや人手不足での運営など、以前からの課題はまたしても次回に積み残されました。当スタジオは不登校とひきこもりへの理解を広めるため、よりよいセミナーを企画し、万全の態勢で開催するべく来年も努力してまいります。

 今回参加してくださった皆様、講師の皆様、ありがとうございました。
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