1か月半以上経ってしまいましたが、当スタジオの看板業務として代表の丸山が執筆しているメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』の一部が単行本化されたことを記念して、4月12日(土)から13日(日)の2日間に設定された標記期間の様子を報告いたします。
1日目の4月12日は「ひき心楽集会(ひきしんがくしゅうかい)=正式名称:ひきこもる心を楽にする集会」というイベントを午後に、「出版記念交流会」という懇親会を夜に、それぞれ開催する“昼夜2部制”のスケジュール。
不登校を含めひきこもっている人が楽になるには…。メールマガジン『ごかいの部屋』の一部を収録した新著『不登校・ひきこもりが終わるとき』の、そんな趣旨を体現した同イベントが、同日13時半から「神奈川県立青少年センター研修室1」で開催されました。
同センター別館の廃止後に登録団体が同室を初めて使用するイベントとして、同センターの歴史にも刻まれました。
ちなみに、このイベントの簡潔な紹介記事が出版元の「ライフサポート社」のホームページ内「NEWS」欄に写真付きで掲載されていますので、まずはそれをご覧ください(本のページをめくるように右下から左へマウスを動かしてください)。
NEWS欄を見る
開始30分前から同書の販売と著者の丸山によるサインが行われるうち「(1)メールマガジン愛読者によるトーク」「(2)メールマガジン単行本化までの経緯」「(3)これからの不登校・ひきこもり支援」という、時間経過に沿って並べられたプログラムが始まりました。
最初に(1)としてリレートーク『教育・支援の視点から当事者の視点へ~メールマガジン愛読者に聞く』が行われ、まず高知大学准教授の加藤誠之氏が不登校研究と教員養成の立場から、次に立正大学講師の関水徹平氏がひきこもり研究と支援活動の立場から、それぞれ丸山の不登校・ひきこもり論への感想や不登校・ひきこもりをめぐる青少年や社会についての提言を語りました。
次に(2)として出版記念講演『教育・支援の論理から生活の論理へ~メールマガジンが本になるまで~』が行われ、著者の丸山が自身の不登校・ひきこもり体験からメルマガがオファーを受けるまでの経緯を説明したあと、出版社の経営者ご夫妻がオファーのきっかけをリレートークし、帯に掲載された推薦文寄稿者のおひとりである石川良子氏(松山大学准教授)が挨拶するという“おまけ”を挟みながら「学校生活/社会生活」以外の「家庭生活」「地域生活」を大切にすることが当事者を楽にすると訴えました。
ちなみに、ここまで語られた加藤・関水・丸山の三氏のおもな発言は、当日取材に訪れていたジャーナリストの池上正樹氏が記事にまとめておられますのでそちらをご参照ください。
『「ひきこもり」するオトナたち【第196回】』を読む
最後に、テーマ別に3つのグループに分かれて前記(3)の趣旨で全員参加のトークが行われました。
「不登校支援」のテーブルでは、桑原和也氏(明星大学講師)が自らの実体験とその後の不登校などの子どもの現場での実践経験を語ってから自由討論。「孫の不登校」に悩む方の発言をめぐって議論になるなど、活発な話し合いが展開しました。
「ひきこもり生活」のテーブルでは、丸山が「ここで出た要望やアイデアを当スタジオが支援策として実現することを検討する」と約束してICレコーダーを置き、当事者と多く接している伊藤書佳氏(編集者)の進行によって「自分(当事者)は何をしてほしいか」の意見が自由に出されました。
「スロープ型支援」のグループでは、丸山が「エネルギーが少ない段階でも効果がある“スロープ型”の対応や支援」の具体例を示したうえ、池上正樹氏(ジャーナリスト)に近年の当事者の動向を語っていただくなど、ほとんどを占めた親御さんの発言に応えながら“ひきこもりを巡る新しい流れ”を伝えました。
こうして、筆者だけではなく全員が主役になっての「今後の不登校・ひきこもり支援の方向性を探る」という稀有な内容の出版記念イベントは、終了時間を大きくオーバーして終了しました。
続いて、会場から最寄駅までの帰路の途中になる小さなレストランを借り切って「出版記念交流会」が開催され、定員に迫る17人が参加されて話に花が咲き、あっという間の2時間でした。そのため、ほとんどの方が話し足りずに駅前のファミリーレストランに残って遅くまで語り合いました。
翌日の午後に開催された家族会「第17回しゃべるの会」は、著書の販売と2日続きで加藤氏が同席し出版社の経営者ご夫妻がオファーのきっかけをリレートークする、という点以外は通常どおりに進行しました。
以上の3種の会は、3月上旬に開催された「第20回青少年支援セミナー」終了後に企画されるという遅いスタートだったため広報期間も短く、不入りが心配されましたが、それぞれ適度な参加者数によってたいへん充実した内容となりました。
当事者やそのご家族の皆様に支援関係者が加わる幅広い参加者層は、当スタジオや丸山の著書への関心を示す方々の幅広さをうかがわせ、「ひきこもり生活」のテーブルで当事者の方々から出されたご意見とあわせ、当スタジオならびに丸山にとって何よりの収穫となりました。
今後とも当スタジオならびに丸山に、変わらぬおつきあいならびに多大なるお力添えのほどよろしくお願いいたします。
1日目の4月12日は「ひき心楽集会(ひきしんがくしゅうかい)=正式名称:ひきこもる心を楽にする集会」というイベントを午後に、「出版記念交流会」という懇親会を夜に、それぞれ開催する“昼夜2部制”のスケジュール。
不登校を含めひきこもっている人が楽になるには…。メールマガジン『ごかいの部屋』の一部を収録した新著『不登校・ひきこもりが終わるとき』の、そんな趣旨を体現した同イベントが、同日13時半から「神奈川県立青少年センター研修室1」で開催されました。
同センター別館の廃止後に登録団体が同室を初めて使用するイベントとして、同センターの歴史にも刻まれました。
ちなみに、このイベントの簡潔な紹介記事が出版元の「ライフサポート社」のホームページ内「NEWS」欄に写真付きで掲載されていますので、まずはそれをご覧ください(本のページをめくるように右下から左へマウスを動かしてください)。
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開始30分前から同書の販売と著者の丸山によるサインが行われるうち「(1)メールマガジン愛読者によるトーク」「(2)メールマガジン単行本化までの経緯」「(3)これからの不登校・ひきこもり支援」という、時間経過に沿って並べられたプログラムが始まりました。
最初に(1)としてリレートーク『教育・支援の視点から当事者の視点へ~メールマガジン愛読者に聞く』が行われ、まず高知大学准教授の加藤誠之氏が不登校研究と教員養成の立場から、次に立正大学講師の関水徹平氏がひきこもり研究と支援活動の立場から、それぞれ丸山の不登校・ひきこもり論への感想や不登校・ひきこもりをめぐる青少年や社会についての提言を語りました。
次に(2)として出版記念講演『教育・支援の論理から生活の論理へ~メールマガジンが本になるまで~』が行われ、著者の丸山が自身の不登校・ひきこもり体験からメルマガがオファーを受けるまでの経緯を説明したあと、出版社の経営者ご夫妻がオファーのきっかけをリレートークし、帯に掲載された推薦文寄稿者のおひとりである石川良子氏(松山大学准教授)が挨拶するという“おまけ”を挟みながら「学校生活/社会生活」以外の「家庭生活」「地域生活」を大切にすることが当事者を楽にすると訴えました。
ちなみに、ここまで語られた加藤・関水・丸山の三氏のおもな発言は、当日取材に訪れていたジャーナリストの池上正樹氏が記事にまとめておられますのでそちらをご参照ください。
『「ひきこもり」するオトナたち【第196回】』を読む
最後に、テーマ別に3つのグループに分かれて前記(3)の趣旨で全員参加のトークが行われました。
「不登校支援」のテーブルでは、桑原和也氏(明星大学講師)が自らの実体験とその後の不登校などの子どもの現場での実践経験を語ってから自由討論。「孫の不登校」に悩む方の発言をめぐって議論になるなど、活発な話し合いが展開しました。
「ひきこもり生活」のテーブルでは、丸山が「ここで出た要望やアイデアを当スタジオが支援策として実現することを検討する」と約束してICレコーダーを置き、当事者と多く接している伊藤書佳氏(編集者)の進行によって「自分(当事者)は何をしてほしいか」の意見が自由に出されました。
「スロープ型支援」のグループでは、丸山が「エネルギーが少ない段階でも効果がある“スロープ型”の対応や支援」の具体例を示したうえ、池上正樹氏(ジャーナリスト)に近年の当事者の動向を語っていただくなど、ほとんどを占めた親御さんの発言に応えながら“ひきこもりを巡る新しい流れ”を伝えました。
こうして、筆者だけではなく全員が主役になっての「今後の不登校・ひきこもり支援の方向性を探る」という稀有な内容の出版記念イベントは、終了時間を大きくオーバーして終了しました。
続いて、会場から最寄駅までの帰路の途中になる小さなレストランを借り切って「出版記念交流会」が開催され、定員に迫る17人が参加されて話に花が咲き、あっという間の2時間でした。そのため、ほとんどの方が話し足りずに駅前のファミリーレストランに残って遅くまで語り合いました。
翌日の午後に開催された家族会「第17回しゃべるの会」は、著書の販売と2日続きで加藤氏が同席し出版社の経営者ご夫妻がオファーのきっかけをリレートークする、という点以外は通常どおりに進行しました。
以上の3種の会は、3月上旬に開催された「第20回青少年支援セミナー」終了後に企画されるという遅いスタートだったため広報期間も短く、不入りが心配されましたが、それぞれ適度な参加者数によってたいへん充実した内容となりました。
当事者やそのご家族の皆様に支援関係者が加わる幅広い参加者層は、当スタジオや丸山の著書への関心を示す方々の幅広さをうかがわせ、「ひきこもり生活」のテーブルで当事者の方々から出されたご意見とあわせ、当スタジオならびに丸山にとって何よりの収穫となりました。
今後とも当スタジオならびに丸山に、変わらぬおつきあいならびに多大なるお力添えのほどよろしくお願いいたします。