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パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

12弦ギターの登場

2005-05-11 23:17:17 | 音楽
 オールドタイムミュージックとフォークソングがダウンロードできる、 「WOODSONGS OLD-TIME RADIO HOUR」 を徘徊していて思いだしたことがある。もの心ついてからの音楽シーンでもっとも衝撃を受けたのはおそらく12弦ギターの登場ではなかっただろうか。

 中坊の頃だろうから、今のようにたやすくギターを買える時代ではなく、まして田舎だからフォーク・ギターなんぞ見かけることはなかった。ギターと言えば、レコード店の天井からぶら下がる胴の丸いやつだけだと思っていた。それすら欲しくてたまらないのだが、正月が10回ぐらい来ても到底手に入らないように思え、遠い存在であり、憧れの的だった。

 ズンズンと重厚で、腹に響く迫力のあるそのギターの音色に始めて接したのは、ルーフトップ・シンガーズの「ウォーク・ライト・イン」を聴いたときだったか。女の子ひとりと男性2人のグループだったように思う。女性のボーカルが素直で、透き通っていて、ギターの重みと妙なコントラストを醸しだしていた。

 東京でオリンピックが開かれた頃のことではなかっただろうか。すべて記憶は微かで、頼りない。町全体が音楽における未開地だった。ラジオでこんな前衛的な、ジャジーで、ブルージーっぽいものを流せるような時代ではない。友だちのお兄さんからか、親戚のはるか年長の兄貴からか、ソースがどこからだったのか今でも謎だ。銭湯で浪花節をうなるのが普通という時分だっだ。

 その少しあとだろうか、同じグループの「MY Grandfather's Clock」を聴いてバンジョーに魅せられたのは。軽めに流すギターのリズムとスィング・コーラスの後、間奏にバリバリとブルーグラス・バンジョーが走り出すのだ。大胆なアレンジメントにはひとたまりもなかった。カントリー・ジェントルメンの同曲も悪くはないのだが、強烈な洗礼を受けた分、印象は薄れる。

 ネットをさ迷っているうちに、いつしか自分のなかでフォークソングとブルーグラスがクロスオーバーした瞬間に立ち入っている。不思議な感覚だ。