「今日はハグを許す」
と返信が来た。
・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・ うれしい。
毎週、金曜夜はH氏とのバトルのようなものだ。氏は元大手通信会社の社員で、現在は福祉施設で働いておられる。根っからのパソコン好き。Windows98、Office2000という旧世代の環境に甘んじながら、かなりのパワーユーザーだ。氏にまつわる有名な話として、暇さえあればキーボードで遊ぶというのがある。
どんな遊びか? Wordなり、Excelなりを立ち上げて、キーボードに向かい、「CTRL」を押しっぱなしにしてすべてのキーを順に押していくというものだ。いわゆるショートカット・キーを乱打する訳だ。
『面白いもんですよ、思わぬ機能がピョコンで出てきて…。Wordで「Ctrl + D」は「書式」メニュー→「フォント」なんやから。今までの操作が阿保らしぃなってぇ』
ひとり遊びの達人がまたひとり、だ。
『「Ctrl + Space」って知ってましたぁ? 書式の解除なんですよぉ』
選択技から移動技に至るまで氏の頭の引き出しにはぎっちり詰まっている。
そんな氏をさえ唸らせる裏の技を持っていないと講師は勤まらない。しんどい稼業なのだが、また逆に氏をぎょっとさせるのが楽しく、いわば、ぼくの仕事の醍醐味なのだ。
ショートカットとは今さら言うまでもなく近道のことだ。H氏のみならず、ショートカットの便利な魅力にとりつかれた向きにお薦めしたいのが、Wordにおけるのショートカットキーの一覧印刷である。やり方はこうだ。
- 「ツール」メニューの 「マクロ」をポイントし、「マクロ」をクリックする
- 「マクロの保存先」ボックスの 「コマンド マクロ」をクリックする
- 「マクロ名」ボックスの 「ListCommands」をクリックする
- 「実行」をクリックする
- 「コマンド一覧」ダイアログ ボックスの 「メニュー コマンドとキー定義」をクリックする
- 「OK」をクリックする
- 「ファイル」メニューの 「印刷」をクリックする
コマンド名は英文になるので、自分でその機能や役目を実際のキー操作で確かめながら、分かりやすい解説を加えていかれたらいかがだろう? 面倒な作業だが、やり終えてみると以前とははるかに異なるサクサク感が味わえ、パソコンの面白さが満喫できることうけあいだ。なによりパソコンの操作は単独のものではなく、共通のものが多い。威力を発揮するのはWordだけに止まらない。
音楽なしで過ごした一日。道理でだるくて仕事がはかどらないはずだ。