こんばんは。
昨日に続き、学会のお話しです。
飲み込み（嚥下）がスムーズにいかない場合、通常水分にトロミをつけたり、咬まなくても飲み込みやすいように食品を加工したりします。
一般的に嚥下調整食という表現をいたします。
今回の学会では、「おいしいとろみ付きコーヒーへの挑戦」という演題で、おなじみコメダ珈琲店のマーケティング本部の方からの発表がございました。
高齢化が進み、飲み込みに不安がある方は年々増加しており、そのような状況下で、介護現場の声から、大好きだったコーヒーを安心して飲むことが難しい方々の現状に対し、どなたでも、どこにいても、安心しておいしいコーヒーを飲む時間を楽しんでいただきたい、という思いから、とろみ付きコーヒーの開発にチャレンジし、物販品販売が始まったという、開発に至る工夫や努力などを、わかりやすく発表してくださいました。
嚥下調整食の分野に大手コーヒー店が参入したということで、嚥下調整食がより身近になり、どなたでも楽しめるようになったこと、素晴らしいと思いながら拝聴しました。
発表後、実際にブースで現物をいただき、先ほど自宅で試飲しましたが、とても飲みやすく、美味しい出来でした。
このような商品開発にも支えられながら、どんな状況になっても、お口から美味しいものを安全に食べられることをめざして、摂食嚥下リハビリテーションを進めていこうと、改めて強く決意しました。
