どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

とんでもない激動期のような

2011-11-20 18:15:18 | インポート
震災以降なんかいろいろクリアーになってきているような気がする。
ただそれは薄々気がついていた事が、ハッキリしただけなのかもしれない。
例えば、年金問題だが前の自民党の舛添厚生大臣がかなりがんばってきたが、年金受給年限の引き上げと受給額減額には踏み込めなかった。増税もそうだ。これらは20年前に解決するべき問題だったが、いつも先送りにされてきた。
これがはっきりしたのは、震災の復興予算の問題だ。正直な所今の自民党は自分たちの過去を棚上げし過ぎなのだが、与党民主党を攻撃する際に今までの知識を使いまくるから、よけいにはっきりしてきた。
TPPの非関税障壁撤廃問題も、その中にある。これらは30年近く前の前川レポートにある話しなのではないのか。日本の商取引は複雑で解りにくいとアメリカから指摘され続けていたが、良い所もあれば、いっぱい悪い所はまだある。例えば金型メーカーが、発注企業に金型を一般が理解する納品をした場合、決済は手形でしかも6ヶ月後の支払いになる。しかも納品してからの修正作業は無料らしい。なので納品してから修正してラインが稼働してからが実際の納品となる。このため納品から1年経たないと入金がなかったりする。こんな事やっていたら中小企業は潰れてしまう。弱肉強食だから仕方がないと言ってはいけない。倫理の問題だ。
王子製紙とオリンパスの問題は、コンプライアンスの問題でもあるが不誠実な慣行は、これだけではないのだろう。
ここまでは、解っていた事だ。
問題は、世界再編に大きく舵を切り出したということだ。それがこの数日ではっきりしてきた。これがTPPなのだが、ひっそりと大きなことが起きている。
日中韓FTAだ。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111120-OYT1T00132.htm
TPPの参加表明とほぼ同時期に行われたこの発表は、本当はもっと大きなニュースになるべきものだ。中国の入っていないTPPなんて意味がないという意見もあるが、残念ながら共産国家の中国にはその資格はない。それを保管するFTAの発表は、とても重要だ。基本的にぬるい協定になるとは思うが、世界で最大の工業圏が出来上がる。このインパクトは計り知れない。
さてまた読売からで申し訳ないが、こんな記事もあった。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111119-OYT1T00801.htm
今度は中国の領海問題に対しての、決議。ここにロシアが参加しているのが面白い。
そして、アメリカが同時期にオーストラリアのクイーンズランドに海兵隊基地を作るとした事。これに関してはニューズウイークの冷泉さんのコラムがいい。
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/11/post-368.php
アメリカ軍の太平洋の大再編がはじまった。もしかすると普天間問題も、この中で解消出来るかもしれない。
ここ二週間で、壮大な再編への布石が打たれた。さてどうなるのだろうか。
実は更にバックグランドで、国家VS多国籍企業が起きるのではないのかと考えている。自由貿易が進めば、多国籍企業は国家に準じる地位になる。それをどうするのか。民族紛争どころではない。今現在現れているのは、オキュパイド・ウォールストリートに内包されていると思う。
国の大再編なのだが、最も手強い相手がケイマン諸島のようなタックスヘヴン国家になるのだろうか。
多分間違いなく激動期の最大のものがきている。それも二週間で。