どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

放射性物質・全国降下量

2011-11-26 15:14:04 | インポート
放射性物質が福島第一からどの程度降ったのか。文科省が発表した。とはいえこの朝日の記事だが、本文中ではいつからいつまでの4ヶ月の積算値なのか書いていない。これはあまり良い事ではない。
文科省のサイトでは同様のデーターが発表されていないが、図では三月からの4ヶ月となっている。まあ多分3月の18日以降だろう。宮城と福島のデーターが無いのは、それどころじゃなかったから。特に仙台は、仙台市の計測装置も壊れ東北大学工学部も甚大な被害があったため、計測出来ない状態だった。

http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/1126/TKY201111250737.jpg

全国に放射性物質が降った事が解る。特に太平洋沿岸に多く降っている。このデーターから、福島第一は東北や北関東の問題だけではないと、改めて言わせてもらう。
しかし、極初期からこうして降下物を4ヶ月貯めっぱなしにした容器を、全国で用意していたとはちょっと驚きだ。以外と迅速な対応だ。数値は日々の積算値より大きめに出ていると思う。これは日々の計測が微量なものを計っているので、計測誤差が大きく影響してしまうからだろう。盛岡では積算値より3.8倍大きめに出ている。これからの年間の放射線量は24μSvになるようだ。
環境では、かなり嫌な報道があった。同じ朝日だが、福島県の阿武隈川から海に流れ出る放射性セシウムの量が1日あたり約500億ベクレルになるらしい。

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201111240671.html


一日500億ベクレルだが、単位をチロっと直すと5Gベクレルだ。今まで海洋投棄された放射性物質が4.7Pベクレルとも15Pベクレルとも言われているので、量としてはたいした事がないように見えるが、年間で2Tベクレルが、沿岸に長く影響し続ける事になる。もちろん年を追って流出量は少なくなるのだろうが、長期間の影響は計り知れない。
川なので、除染には限界がある。現在の除染もどう行うのか、今後問題になるだろう。