どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

風邪の話し

2013-03-02 20:10:25 | インポート
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風邪を引いてもう7日目です。かなり良くなりました。とはいえ気を抜くと体温が、舌下で37度3分なんて出ます。ちょっと長引いています。

昔は平熱が異常に高くて、脇の下で36度8分から7分でした。そんなもんだから38度を超えてようやく風邪だと気がつく始末で、いつも風邪を引くと大事でした。それがですね、年なんでしょうか、人並みの平熱になりまして舌下で36度4分ほどでしょうか。なので37度で人並みに具合が悪くなるようになりました。


なおこれ以下の記述の体温は、舌下を記載しています。脇は誤差が多すぎます。

しかし昔のこともあるせいで、37度ってたいしたことが無いと思ってしまいます。また世間一般も、37度5分を超えるとお大事にと言いますが、37度だと誤差じゃないの?ってなります。医者なんか薬を出さないレベルです。
仕事だと、「這ってでも来い!」と怒られます。そのくせ周りで風邪がはやりだすと「あいつのせいだ!」とまた怒られます。個人に対して根性を要求する日本の風習は、何とかならないものかと思います。

とはいえ一人暮らしです。一人暮らしで37度は微妙な体温です。動ける、けど寝てもいられない。少なくともご飯を食べないと直らない。だから台所に立つのだがやはり緩慢とした動作で、時間がかかってしまう。すると体力をその分使ってしまう。買い物に行くとか灯油を買いに行くとか、外出ごとも多い。
それでも37度5分だったら慎重になるが、36度9分だったらもう微妙。


ということで、出来るだけ外出を避けながら、引きこもり状態にあります。すると世間の様子が分からないもので、なにか華やいだ空気が流れているなと思ったら、盛岡一高の卒業式でした。高校生のくせに花束もって歩いている子がいたり、8人ほどでカラオケにでも行くのでしょうか、歩いています。

おめでとう、と心にない言葉を飲み込みつつ、早く通り過ぎてくれ、と祈りつつ。若い子はなんであんなにゆっくり歩くのだろうか。実際不思議だ。一応答えとしては、若い子には目的や目標がないから、と言うのがあります。
まあ今日は仕方がないだろう。

卒業式を終えたカップルが歩いてきます。会話が凄かった。
女子「楽しい思い出、ありがとう。」
男子「うん、僕もだよ。」


なかなか鈍感な男子でした。



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風邪には個人差がある。なので変な特効薬があったりする。24歳までは、アイスキャンディー(ソーダ味)が特効薬だった。大体これで治る。もちろん風邪グスリと併用してだが、なぜか良く効いた。その後はバナナだった。これもなぜか効く。バナナもアイスキャンディーも効かなくなったのは40前あたりだろうか。その後は酒が効く場合もあるし、ウメボシが有効だったりイロイロだ。

昔の人はタンパク質が不足気味だったので、卵とか肉が特効薬だったのは間違いがないだろう。ネギやニラもそうかもしれない。特にネギは夏から冬の野菜だ。野菜不足の冬の中で風邪に効いたかもしれない。あの匂いの元になる硫黄化合物の薬理効果もある。
現代でもアスリートの風邪予防薬にグルタミン酸ソーダが使われているようだ。食事でもいっぱいとっているのだが、運動で激しく消耗する。そして体内での生成が追いつかなくて免疫機構に回せなくなるらしい。そのため一日10g摂取するようなのだが、どうなのか。とりあえず1979年のWHOの基準では、体重65キロの人間の一日の摂取量は7.8gになる。現在ではこの摂取制限はないのだが、激しい運動をして体脂肪率が9%を切っている人でないと、意味がないかもしれない。こういったアスリートたちは一日8000kcal(カツカレー大盛り8杯分)とか摂取していても足りないと言う話しだと思う。多分必須アミノ酸のサプリメントとともに摂取するのだろう。

人によって変わる、これは間違いがない。
大体効くと信じたら、どんなものでも30%の人には効果がある。プラシーボ効果と言われる有名な奴だ。それでも体質で効いたり効かなかったりはある。普段食べないものを食べればいいのかもしれないが、現代日本人ほとんど食べている。逆に嫌いなものを無理に食べるのもどうかと思う。

風邪薬もそうだ。私は、不思議なまでに漢方薬で治った試しはない。私の場合風邪はほとんど喉に来る。扁桃腺が腫れるのだ。下手すると扁桃腺から膿が出ているほどに腫れる。そして扁桃腺にはイブプロフェンと言われているが、これが全く効かない。効く事は効く。薬剤投与量を倍にすれば効く。多分私だけがイブプロフェンの代謝が早いのだろう。効く前に解毒されてしまうのだ。骨折の手術のときも、体内で溶ける糸がなかなか溶けなかったというよくわからない事が起きていたが、何かあるのだろう。
ただそれではなんか危険な事をしているようで、それはそれで怖い。なぜか効くのがアセトアミノフェンだ。このどこにでもある風邪薬が効くと言うのは不思議だ。そしてもっと不思議なのは、バファリンが効くのだ。アセチルサリチル酸だ。なんでこんな原始的なものが効くのかは不明だ。なので市販の薬を使う場合は、アセトアミノフェン→アセチルサリチル酸→イブプロフェンと優先準備が変わる。


とはいえ風邪薬は、対処療法でしかない。風邪の原因の80~90%がウイルス性、10~20%が細菌等という。しかもウイルスは200種類以上、しかも風邪を引いている状態は、実は数種類のウイルスに感染している状態だと言う。このため特効薬が作れないでいる。もちろん研究している人はいるのだろうが一つ一つを潰してゆくのが今のとこ精一杯なのだろう。もちろん特効薬が出来たら出来たで、耐剤性のウイルスなんか現れると困った事になる。

タミフル耐性インフルエンザウイルスがいるようだ。とても怖い話しだ。日本では予防的に老人などに処方しているようだが、このような乱用が一番不味い。

そう風邪には抗生物質は役に立たない。強いて言えば炎症を起こしている部分に、周囲の菌が悪さをするのを予防するのだが、その程度だ。結局耐剤細菌を作るだけになっている。
風邪に抗生物質は、風邪がビールスが風邪を起こすと信じられていた時代の名残で、現在ウイルスが引き起こすと解っていても変わらないのだろう。実はビールスとウイルスは発音が違うだけなのだが、ドイツでビールス=病原体と考えた時代があって、ビールスは細菌とされていた事もあった。ビールス=細菌というのが間違いと解るのは1946年までかかる。なんでウイルスで病気になるのかが解るのは、1953年までかかった。なので混乱が大きかったのは間違いがない。


さて免疫機構がおおざっぱに解って来たのは最近の話しだ。T-細胞とか白血球とかバクテリオファージとかイロイロ出てくる。ただ十把一絡げに言えばそれらは37度5分あたりで活発に動きだす。最初にバクテリオファージが細菌を食べて、そこから体温を上げろと言うシグナルが出て体温が上昇し、免疫系が活発化する。このため下手な解熱剤は風邪には良くないと言われるようになった。もうビタミンとって寝ているのが一番となった。
しかしだ最新の研究で、38度を超えたあたりで細胞壁のイオンチャンネルが逆回転して、細胞中に水素イオンを取り込み、血液中に活性酸素を送り込むと言うのだ。どうゆう事かと言えば、身体にとっても猛毒を出してでもウイルスや細菌を破壊しようとするのだ。もちろん身体をかなり痛めつける。多分風邪で高熱を出した後、やつれて老けて見えると言うのは、この活性酸素が原因なのだろう。

その上、熱が出る事で免疫が活性化されガン細胞とかもついでにやっつけられるという。全くいい事ではないのか。

昔は体力を温存するために横になり、体力を損ねないように薬で解熱するというものだったがどうもそうではないようだ。更に活性酸素も免疫に酸化しているとなれば、風邪中の大量の果物の摂取とかビタミンCの大量摂取は全く無意味な事となる。

だが、それではあまりにも効率が悪い。ましてや独り者にとってはかなり苦しい。なので薬を飲む。