いや~凄い事になっています。前回の衆議院選は一票の格差が、最高裁判例の2倍の格差を上回っているから違憲だとする地方高裁での判決が次々と出ています。中には前回の選挙は無効だと言う判決もあります。間違いなく圧勝です。
ただ私自身は地方に住んでいるので、都会の有権者が強くなりすぎる事に抵抗があります。また都会の方が極端な意見が出やすい~ポストモダン理論通りに~傾向にあると思います。ポピュリズムも都会の方が強く出るように感じます。地方議員の方が利益誘導型でポピュリズムそのものではないのかと言われていますが、現実にはもうそういった時代は終わっており、むしろ厳しく見られてしまうと思います。都会型の代表例が石原慎太郎氏を東京都知事に4回も選んだ、東京都です。今回は国会議員として選びました。正直な所かなり偏った考えの持ち主です。
しかしそれでも参議院議員の5倍強とかは異常です。漠然とですが、最高裁判決の2倍が妥当なような気がします。
報道では各弁護士が出ていますが、一人一票実現国民会議という団体が活動しています。この事の是非はないのですが、彼らの頭の良さに感服しています。
まず最高裁判決があります。地方高裁は余程でない限り最高裁判決に従います。なので全国14カ所でほぼ同時に行われた裁判で、絶対負ける事はありません。中には前回の選挙が無効だと言う判例が出れば最高です。彼らもそこまでは期待していなかったと思います。
次が日本は法律や憲法の解釈について、判例を重視すると言う事です。最高裁判決が最高なのですが、判例が多ければ多いほど後々影響してきます。今回14件も地方高裁で勝利したのですから、最高裁判決を更に補強した事になります。これで政府は、一票の格差を二人以下にしなければならなくなります。特に岡山高裁の判例は余りにも強烈です。政府を怠慢と言いきったのですから。
しかし本質的にこの裁判は裁判官の心理を見事に突いて勝利したと思います。ほぼ同時期に同じ内容で14カ所も裁判が起きたらどうなるのか。各裁判所の裁判長は疑心暗疑になるのではないのでしょうか。自分だけが違う判決をしたらどうなるのかと。もちろん各裁判所にその判断はゆだねられていますが、こうなると互いに情報を探り合ったりするでしょう。もちろんそこまでする必要はありません。最高裁の判例があるからです。結果横並びの判決が出ます。
つまり裁判官に踏み絵を踏ませている訳です。更に判決が一斉に出るのではなく、早い遅いが各裁判所であります。こうなると一番早い判決から次々と判例として組み込まれて行きます。各裁判所の独立性があるとはいえ、矢継ぎ早の判例です。影響されない訳がありません。結果過激な判決が出る可能性が高くなります。
おまけに各判決文全文がネットに落ちています。この状態では、市民からの監視が厳しい状態での裁判になります。ますます原告に有利な裁判になっていたと思います。
弁護士は頭が良くなければ出来ない職業です。でもここまで賢いと、凄いと賞賛せざるを得ません。また全国的な問題なら同様な手法で判例を重ねて政治を動かす可能性も出て来た訳です。国民投票以外での、国政に対する別な手法の完成と思います。
しかし実際はどうかと。裁判所は法の番人なので、法と判例に縛られています。しかし心理的な圧迫からは自由でありたいと考えていると思います。なので彼らが今後こういった場合どうするのか、別なシステムを考えるのかもしれません。
ただ私自身は地方に住んでいるので、都会の有権者が強くなりすぎる事に抵抗があります。また都会の方が極端な意見が出やすい~ポストモダン理論通りに~傾向にあると思います。ポピュリズムも都会の方が強く出るように感じます。地方議員の方が利益誘導型でポピュリズムそのものではないのかと言われていますが、現実にはもうそういった時代は終わっており、むしろ厳しく見られてしまうと思います。都会型の代表例が石原慎太郎氏を東京都知事に4回も選んだ、東京都です。今回は国会議員として選びました。正直な所かなり偏った考えの持ち主です。
しかしそれでも参議院議員の5倍強とかは異常です。漠然とですが、最高裁判決の2倍が妥当なような気がします。
報道では各弁護士が出ていますが、一人一票実現国民会議という団体が活動しています。この事の是非はないのですが、彼らの頭の良さに感服しています。
まず最高裁判決があります。地方高裁は余程でない限り最高裁判決に従います。なので全国14カ所でほぼ同時に行われた裁判で、絶対負ける事はありません。中には前回の選挙が無効だと言う判例が出れば最高です。彼らもそこまでは期待していなかったと思います。
次が日本は法律や憲法の解釈について、判例を重視すると言う事です。最高裁判決が最高なのですが、判例が多ければ多いほど後々影響してきます。今回14件も地方高裁で勝利したのですから、最高裁判決を更に補強した事になります。これで政府は、一票の格差を二人以下にしなければならなくなります。特に岡山高裁の判例は余りにも強烈です。政府を怠慢と言いきったのですから。
しかし本質的にこの裁判は裁判官の心理を見事に突いて勝利したと思います。ほぼ同時期に同じ内容で14カ所も裁判が起きたらどうなるのか。各裁判所の裁判長は疑心暗疑になるのではないのでしょうか。自分だけが違う判決をしたらどうなるのかと。もちろん各裁判所にその判断はゆだねられていますが、こうなると互いに情報を探り合ったりするでしょう。もちろんそこまでする必要はありません。最高裁の判例があるからです。結果横並びの判決が出ます。
つまり裁判官に踏み絵を踏ませている訳です。更に判決が一斉に出るのではなく、早い遅いが各裁判所であります。こうなると一番早い判決から次々と判例として組み込まれて行きます。各裁判所の独立性があるとはいえ、矢継ぎ早の判例です。影響されない訳がありません。結果過激な判決が出る可能性が高くなります。
おまけに各判決文全文がネットに落ちています。この状態では、市民からの監視が厳しい状態での裁判になります。ますます原告に有利な裁判になっていたと思います。
弁護士は頭が良くなければ出来ない職業です。でもここまで賢いと、凄いと賞賛せざるを得ません。また全国的な問題なら同様な手法で判例を重ねて政治を動かす可能性も出て来た訳です。国民投票以外での、国政に対する別な手法の完成と思います。
しかし実際はどうかと。裁判所は法の番人なので、法と判例に縛られています。しかし心理的な圧迫からは自由でありたいと考えていると思います。なので彼らが今後こういった場合どうするのか、別なシステムを考えるのかもしれません。