どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

圧勝!衆参議員定数違憲裁判

2013-03-28 14:11:09 | インポート
いや~凄い事になっています。前回の衆議院選は一票の格差が、最高裁判例の2倍の格差を上回っているから違憲だとする地方高裁での判決が次々と出ています。中には前回の選挙は無効だと言う判決もあります。間違いなく圧勝です。

ただ私自身は地方に住んでいるので、都会の有権者が強くなりすぎる事に抵抗があります。また都会の方が極端な意見が出やすい~ポストモダン理論通りに~傾向にあると思います。ポピュリズムも都会の方が強く出るように感じます。地方議員の方が利益誘導型でポピュリズムそのものではないのかと言われていますが、現実にはもうそういった時代は終わっており、むしろ厳しく見られてしまうと思います。都会型の代表例が石原慎太郎氏を東京都知事に4回も選んだ、東京都です。今回は国会議員として選びました。正直な所かなり偏った考えの持ち主です。
しかしそれでも参議院議員の5倍強とかは異常です。漠然とですが、最高裁判決の2倍が妥当なような気がします。

報道では各弁護士が出ていますが、一人一票実現国民会議という団体が活動しています。この事の是非はないのですが、彼らの頭の良さに感服しています。

まず最高裁判決があります。地方高裁は余程でない限り最高裁判決に従います。なので全国14カ所でほぼ同時に行われた裁判で、絶対負ける事はありません。中には前回の選挙が無効だと言う判例が出れば最高です。彼らもそこまでは期待していなかったと思います。

次が日本は法律や憲法の解釈について、判例を重視すると言う事です。最高裁判決が最高なのですが、判例が多ければ多いほど後々影響してきます。今回14件も地方高裁で勝利したのですから、最高裁判決を更に補強した事になります。これで政府は、一票の格差を二人以下にしなければならなくなります。特に岡山高裁の判例は余りにも強烈です。政府を怠慢と言いきったのですから。

しかし本質的にこの裁判は裁判官の心理を見事に突いて勝利したと思います。ほぼ同時期に同じ内容で14カ所も裁判が起きたらどうなるのか。各裁判所の裁判長は疑心暗疑になるのではないのでしょうか。自分だけが違う判決をしたらどうなるのかと。もちろん各裁判所にその判断はゆだねられていますが、こうなると互いに情報を探り合ったりするでしょう。もちろんそこまでする必要はありません。最高裁の判例があるからです。結果横並びの判決が出ます。
つまり裁判官に踏み絵を踏ませている訳です。更に判決が一斉に出るのではなく、早い遅いが各裁判所であります。こうなると一番早い判決から次々と判例として組み込まれて行きます。各裁判所の独立性があるとはいえ、矢継ぎ早の判例です。影響されない訳がありません。結果過激な判決が出る可能性が高くなります。
おまけに各判決文全文がネットに落ちています。この状態では、市民からの監視が厳しい状態での裁判になります。ますます原告に有利な裁判になっていたと思います。


弁護士は頭が良くなければ出来ない職業です。でもここまで賢いと、凄いと賞賛せざるを得ません。また全国的な問題なら同様な手法で判例を重ねて政治を動かす可能性も出て来た訳です。国民投票以外での、国政に対する別な手法の完成と思います。

しかし実際はどうかと。裁判所は法の番人なので、法と判例に縛られています。しかし心理的な圧迫からは自由でありたいと考えていると思います。なので彼らが今後こういった場合どうするのか、別なシステムを考えるのかもしれません。


飛び込め!キンクロハジロ

2013-03-28 02:38:14 | インポート
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前回キンクロハジロの潜る瞬間を考察した所があります。もうちょっと深くしてみます。
まずキンクロハジロの写真です。実はこの状態は警戒している状態です。すぐ潜る体勢になっています。少し首が長くなっているこの状態です。これがまっすぐになったり、後ろに倒れたりすれば潜る直前です。


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さて飛び込む直前の写真です。これを撮るためにどの程度ロスがあるのか、ちょっと見てみましょう。


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正面から飛び込んだ所の写真です。正面からの写真は本当に難しいです。シャッターが遅れています。理由は正面だと首が後ろに倒れた瞬間が見えにくいのと、キンクロハジロがかなり警戒しているからです。


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飛び込んだ瞬間の足の動きが注目です。


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飛び込んだときに、足がかなり重要な動きをしているようです。


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ちょっと種族が違うオオバンで見てみます。


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オオバンの場合、潜る直前に足を使っていない可能性があります。潜る直前の写真ですが足がからだ前方に向いています。ただ写真がこの一枚しかないので何ともいえません。
もう一つ考えられるのは、オオバンの足にはひれがないと言う事です。細い手で水を一気に掻いて、飛び込む前にはつぎのモーション、つまり水中で水を掻くモードになっているのかもしれません。


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キンクロハジロはこんな具合です。


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飛び込む直前です。足の位置が解ると思います。


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さてオオバンもそうですが、キンクロハジロはどういった原理でこの潜るモーションが出来るのでしょうか。
多分ですが、水鳥の特性なのかもしれません。まず鳥なので胸筋が発達しています。このため重心位置が胸の当たりにあると考えられます。次が水面に浮かんでいると言う状態です。浮かんでいる状態と言うのは無重力とはいいませんが、ちょっとした変化が大きく状態を変え易くなっています。水泳やった事のある人は解るかもしれません。バタフライでの頭の動かし方、でしょうか。でも水鳥は人より比重が軽いです。なのでかなりこの動きは影響すると思います。
あと水面は不安定です。容易に動きます。
一番リラックスしている寝ている時には、羽の中に頭を埋めています。多分これが浮かんでいるときの最も安定した重心位置なのでしょう。普段でもこの重心位置に近い所に頭を置いています。
この重心位置から一気に首をのばすと、モーメントがかかって重心位置が一気に傾く訳です。そこに足の力で一気に潜ると言うのが、私の考えです。
非常に合理的な動きをしていると思います。

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数は少ないのですが、ホシハジロも撮影してみました。


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ホシハジロの場合、キンクロ同様の予兆があるのですが、あまりはっきりしません。人に対する警戒がキンクロより強いのもあるのかもしれません。ただ少しのろいです。6枚撮れたと言う事はそうゆう事です。

今回ですが、よっぽどのピンボケ以外は全部使っています。なので注意した度合いが撮影数に影響していますが、警戒のために潜る場合が多いようで、人に近くよるキンクロの方がよく潜ります。ホシハジロもそうですが、今回キンクロの群れが寄っていたので、かなり撮れたと言うのが大きいです。一羽潜れば次々と潜りますから。


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実はこの項、写真論でもあります。どこがどうなのかと考えて頂ければ幸いです。
なお撮影時間は1時間半です。けっこうおしゃべりして過ごしました。まあそんな具合です。



PS

連写モードにしていますが、全く意味がない状態です。秒間5コマだったらもう終わっています。ほぼ一発撮りです。むしろそっちの方が効率がいいです。同じような写真があると言うのは、同じ個体を撮っている可能性があります。その辺りは撮影時に判断が難しい所があります。