どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

一日たって

2014-01-10 03:07:06 | インポート
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二日酔いです。家の中でモンモンとしていても、余計に暗くなるばかりです。真面目に東北の冬に自殺者が多いのもよくわかります。
気晴らしに散歩に出かけます。近所が高松の池というのはありがたいです。



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引っ越して来た当初も、災難続きでした。お金がなくて無くて本当に凄かったです。夏は厨房の臨時で働いたり冬は年賀状の仕分けなんかもしていました。

その頃に、よく高松の家を散歩していました。もううつむいて地面ばっかり見ていました。お金が落ちていないかな~とか、今晩なに食べれば良いんだろうかとか、白鳥がおいしそうとか、そんな事ばっかり考えて歩いていました。とはいえ、今仕事はないが来年度のために足腰を鍛えるんだ!とか、スポーツ写真の精度を上げるために飛ぶ鳥を撮影するとか、一応はタスクはかけていました。

あんまり惨めにとぼとぼ歩いていると、気晴らしにもならないです。



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散歩は良いものです。立ち止まる事が出来ます。自転車だと立ち止まった瞬間に、自転車と自分と二つに分かれてしまうわけで、ただ一人立ち止まってもひとりなわけで。当たり前と言えば当たり前ですが、悩みながら歩いている時には一番安全です。泳いでいたら?泳ぎながら考え事は良くしていますが、こういった悩みだと溺れてしまいそうです。コースの途中で立ち止まるのも問題ですし。



ぼ~っと立ち止まってしまいます。あまりもの事に何も考えられません。以前もそうでした。なにか根源的な問いが生まれては消えてゆきます。




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しかし本当に不思議なのは、少し生活が楽になったと思えば突然試練がやってくるのです。もうどうしてなのかわかりません。三年連続の契約金の引き下げもそうなのですが、こちらの懐具合を誰かが見ているんじゃないのかと、本当に思います。


神様は本当にいると思います。


1年後の収入、「減る」増加=日銀の生活意識調査ですが、確実に減ると解っているのも辛いものです。
一応減額では同意して、スケジュールやプランを通して妥協してもらうと言う筋はあるのですが、どの程度有効か。


ありとあらゆる選択肢が目の前に現れて消えてゆきます。


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今日は鳥が大きく見えます。惨めな私と野生の偉大さかと少し落ち込みました。
しかしよく見れば、今年の鳥はどうも大きいのですよ。
行動障害持ちとしてはこんな時になんでこれが気になるの?というのがよくありまして、距離や種類そして近い所の物体の大きさとかを比較しはじめます。そしてオオバンが今年は推定10羽以上いるとかそんな事ばかり考えます。


するともう一人の自分が「なに考えてんだよ、人生の岐路だろ!」と怒ります。そうするともう一人の自分が「あ~あこりゃ逃避だよ。いつもの発作」とあきれます。またもう一人現れては「よかった。気晴らしは成功した」と言い出します。


おかげでオオバンの正確な数は解らずじまいです。




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「決闘写真論」で中平卓馬が、浜辺で写真を焼くと言う下りがあります。それを思い出していました。今ですと銀を含む違法焼却ですが、過去を焼くと言うイメージが強烈でした。しかし灰として残るかもしれない。今私の仕事では、円盤の形にはなっているが少しの傷で中が不明になるような、そんなあやふやな形です。

デジタルはそんなあやふやなものですが、だから誤解を生みました。新しい機材を買いそろえられる「金持ちが勝つ」そう言った世界に変わりました。「やる気がある奴が勝つ」というのも今でもありますが、「技術なんてイラネ~」という風潮も作り出しました。「フォトショがあれば技術なんていらない」そんな誤解も生まれました。



その中でカメラマンの価値は暴落し、更にもとカメラマンの価値はもっと暴落しています。実際自分で思うのですが、価値判断が明快にしないと出来ないのがカメラマンです。ちょっと曖昧な領域だと暴走しがちでしょう。おまけに空気読まない奴ばかりです。そうでない人は出世していますので、「元」にはならない訳です。


カメラマンにとどまるのも、元カメラマンになるにしてもハードルが高いです。




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雪が散りはじめました。しばらく雪が続きそうです。


除雪の問題で、疎外感を感じたのを思い出します。除雪機のガソリンは満タンにしていますし、昨日予備も購入しています。



カメラマンと言うのは、常によそ者なのかもしれません。だから普通の社会の半端者でしょうか。

表現者なのか批判者なのか、よくわからない存在です。


普通ってなに?




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普通の人がやるこの光景がたまりません。





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家に帰ってやっぱり悶々とします。悶々として悶々として、やっぱり明日は契約先と会う事になります。