岩手大学から近所の教会の尖塔が見えるのに気がついた。我が家は西風と東風の通り道なのだが、ここからこの教会の尖塔が見えると言う事は、完全に通り道。ほぼ障害物無しだ。道理で風が強い訳だ。
17日は大学センター試験の下見の日です。どこかの高校生が集団で下見に来ています。
しかし今日は日本史Bで、手塚治虫のマンガが出るんだからビックリ。受験者はもっとびっくりだったでしょう。ゆとりに会わせた出題?そうとも言えます。ゆとり教育と言えば教える内容を減らした事で有名ですが、考える力を付けさせると言うのが主な目的でした。考える力があればこれくらいはチョチョイのチョイでしょう。
そして大学構内での企業合同説明会です。三年生が並んでいます。
センター試験の高校三年生も、三年後にはこうなっているんですね~。同じチャレンジでも相当ニュアンスが違います。大学は進学希望者が大学を選ばなければ、全入学時代です。オマケに高校の先生方の進路指導の精度が飛躍的に高まって来ています。先生の勧める所だったらまず大丈夫な時代です。なので推薦合格した子に発破かけてセンター試験でいい点とらせて、他大学も受けさせようと言う魂胆の先生もいるようです。一人で2つ3つ合格していれば、それだけで、○○人大学合格と言えますからね。
さて今年は有効求人倍率が上がっています。まず景気が回復基調にある事、震災復興もあります。そして団塊の世代がついに65歳を超えて大多数が完全リタイアになります。そのせいでしょうか、大学生の求人もかなり増えています。実は中で取材しているのですが、××ホールディングスが目立ちます。親会社が地方国立まで来ています。まあバブル以来でしょうか。
というか、地を這いつくばるような努力をする人材が欲しいからここまで来ているんですね。10年前からかなり顕著になっていますが、地頭がいい子を企業は欲しがっているようです。まあ良い所だったら東大生とか取れますから、後は辛抱強い所が欲しいのでしょう。
いろんな企業が来ていましたが、やっぱり東北オリンパスは凄いですね。あの内視鏡手術用の器具は感動です。今年の新商品ですと出された物が凄かった。どう凄いのかと言えばまあ凄い。問題はそのお値段なのだが、これまた凄い。そしてそれがディスポーザブルだと!、テルモが欲しがった訳だ。やはりその器具を手にするとこの会社の凄さが解ります。この確実感が凄いです。
あとフジフィルムメディカルですが、入院中にこの会社、医療用画像処理で世界制覇を狙っていると感じていましたが、その通り。国内の病院内のイントラネットを押さえ、インターネット接続での新たな医療体制の構築、のお手伝いをしようとしています。3D化の技術も凄かったです。夢の広がる会社です。
いやそれだけではないのですよ。ほんと日本には凄い会社がいっぱいあります。でも学生には解らないのですよ。先の東北オリンパスやフジフィルムメディカルとかは典型的なB to B企業です。学生には解らない世界です。
いや親父がワクワクしているのもおかしいのですが、良い物見させて頂きました。
いや~日本の未来は明るいですね。それに乗っかれれば良いのですが。
とはいえ私の事もそうですが、2014年は不確定要素が多すぎます。このまま景気が良くなると言えば、二極化でいびつな形になるのではないのかと思います。例えば賃金を上げられる企業と上げられない企業の差が激しくなる予感があります。次にもう見えている事なのですが、超多忙な状況で業績を上げている企業が目立つ事です。ちょっとした事でけつまずく企業が増えているように感じます。マルハニチロの農薬混入事件も超多忙だからあり得たように感じます。最近の食パンにノロウイルスが入った事件は、確実に多忙故です。本来起こらない事故です。人員にゆとりがない状況で、ノロウイルスに感染し発症した人が働いていたと言う事です。しかも最終梱包課程にです。
助け合う環境になかったのでしょうか。
不確定要素のうち、一番は消費税増税、二番はアメリカのQE 3とユーロ問題、三番目が中国を含む新興国の不安定さです。
そんなことは誰でも知っていると思うでしょう。でも今の経済下ではこの一つが狂っただけで結構な事になると思います。リーマンショックから脱するのはQE 3終了後だと、考えるべきです。
午年って、あまり良い事は有馬線から。