どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

14日

2015-08-15 02:20:40 | 日記

 

お盆というのは、地獄の釜が開く日でもある。だから亡霊を鎮めるために様々な儀式がある。一番大きいのは迎え火と送り火だろうが、夕方になれば毎日迎え火を焚いているというのもおかしな話になる。迎え火と送り火の差はどこにあるのかわからなくなる。祖先崇拝ではないとすれば、話は簡単になる。死者をやり過ごす4日間ということになる。やり過ごす方法としては、儀礼的なものがある。墓参りとか住職にお経をあげてもらうというものだ。線香あげたり花を供えたりもそうだ。だが確実な方法がある。生者が一堂に集まることだ。これによって死者をはねのけられる。

そうはいっても、お盆に今年も帰れないでいる。

 

 

安倍首相の戦後70年予想通り可もなく不可もなくだった。それに対する韓国や中国の反応も予想通りだった。予想していなかったのは3000字という長さだ。首相官邸からのものを出力したらA4サイズが4枚だった。平明な言葉に徹したからここまで長くなったというのはある。

だがこれを英訳した場合どうなるのか、中国語訳でも同じだが多分短くなるのだ。それでは謝罪された側とすればどう見えるか。たったこれだけ?となるわけだ。だが今回のように玉虫色でありながらくどくどと長々と話すというのは、実際正しい。長々と話さないとわからない相手の方が多いのだ。

逆に日本人の簡潔で明瞭な言葉選びというのは、文化や経済基盤が揃わないと実は通じない。日本人だってそうなのだ。互いに分かったつもりになってゆくゆくまずいことになったことはよくあるだろう。こういった話し方は極めて理にかなっている。

そして歴史認識というのはどこにあるのかというのを、延々と述べたという点が大きい。

けっこうよくできた談話だと思う。

 

 

いつも思うのだが、日本の誇りというのはあった試しがなし。