どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

小さな農機具祭り1

2015-09-16 19:57:38 | 日記

 

隣の岩手大学農学部で、農業環境工学5学会合同大会というのがある。一般人は入れないようだが、屋外の企業ブースは誰でも見れる。なので覗きに行く。

 

 

マッセイファーガーソンのトラクターです。フラッグシップの最新モデルのようです。曲面ガラスが使われています。ネットの方が遅いという不思議な事態が起きています。それが3台もいる。いるとしか言いようがない。そしてこの狭いスペースにある分、迫力が違う。とにかく巨大。乗りたかったのだが、どうも商談らしきものがあって、係りが誰もいなかった。

ドライブシュミレーターっぽいのがあって、液晶モニターで作業状況を確認しながら動かせるというのが説明しているっぽいのだが、体験できなかった。明日も行ってみよう。

 

 

最近日立工機なんかのデザインがエヴァンゲリオンぽっくって気になっていましたが、ヤンマーもなかなかに勇者シリーズロボットアニメっぽくなっていました。なおヤンマーは屋内展示に絞っているようで、誰もいませんでした。

さて最近の農機具は排ガス規制のティア4対応です。まあそう言われても困るのですが、一番困るのは作る側。ティア4対応と言われても、大農場でISO14000でも取得していなければピンとこないものです。いやティア4対応出ないと販売できないのですが、燃費が多少良くなる程度でメンテが必要となれば、お客さんは動かないわけで、あの手この手というのが実情のようです。ハウジングのガラスも太陽光の反射とかが問題になっているから曲面ガラスということでは、どうもなさそうです。

あのハウジングも粉じん対策として有効で、そのためにエアコンが入るわけですが、それを贅沢と感じてしまう段階で、ティア4対応という意味がなくなるわけです。

とはいえ最近の農機具はどんどんかっこ良くなっています。

 

 

あのチェーンソーメーカーで有名なスゥエーデンのハスクバーナー社の、自動草刈機です。現在充電ステーションに入っています。芝生用ルンバというといえばわかると思います。毎日芝刈りをすれば、綺麗で残渣の問題もないという考えです。これが最高に面白かった。いや他社でも面白いものはいっぱいあるのだが、デザインが秀逸です。スーパーカーのようなデザインなんだけどチョロQでもあり、ほんの少しのカーブが綺麗。これが展示場をチョロチョロ動き回ると、最初はかっこいい、次に可愛く見えてくるのですよ。確実に機能性オンリーのルンバよりかっこいい。ハスクバーナーのヘルメットもかっこいいのですが、さすがと思います。

で、実際の機能なのだが毎日稼働させる限りでは全く問題がないと思います。水没しない限りは動きます。刃も簡単に交換可能。そして充電ごとに回転が変わって刃の片減りを回避します。とは言っても単純な鉄板が回っているだけだけどね。野良ルンバというのはありましたが、野良ハスクはありえないよう、野良になった時点で動きません。羊のように囲いのワイヤーから出られないようになっています。その点ある意味原始的。確実です。パソコンと連動して移動経路を確認できるのは当たり前か。

3時間で1000坪対応。充電ポイントと脱出防止のためのワイヤー設置と本体価格で、75万あたりから。

高いと思うでしょう。ところがこのパンフレットを持って欲しがりそうな人に持って行くと、すかさず反応があります。ただやっぱり「高い」。ところが欲しい。ということでもっともっとのお金持ちに話が繋がって、「見てこい!」となってます。

買えないものは欲しそうな奴に買わせて様子を見るという、貧乏人の発想です。とはいえものすごくレスピポンスが早かった。

なお友人が株式会社やまびこにいるのが判明。小型農機具で有名なブランドのキョーリツやShindaiwaやECHOを抱える、実はすごい会社です。そこがベルギーの同様な自動芝刈り機のメーカーを買収しているようなので、そちらも探したかったのですが、断念しました。まだ日本に展開していないようです。

 

 

朝方、山車の先触れが来たようだ。それに起こされたのだが、着替えて包みを持って行くまでには、彼らはいなくなってしまった。

忙しいようだ。


秋祭り

2015-09-16 01:17:48 | 日記

 

今日は寝坊した。そのせいかずっと食欲がない。野菜ジュースとゆで卵2個で昼を済ませた。

納品があるので街に出る。すると本町あたりで早速山車に出会う。

 

 

今年は9台出ているようだ。

山車を出すために費用が大変なようだ。旧市内にあった有力なスポンサーも倒産したり転居したり次第に疎遠になってゆく。そうなるとお金集めをどうするのかで、寄付集めが重要になる。ただこれは辛い仕事だ。通らないのに金を集めるというのは道理に反している。おまけに拒否されることも多い。「いやぁホイド(乞食)祭りと言われても仕方がないです」そう彼らはボヤくのだが、背に腹は変えられない。

 

 

とはいえ、家の前を通らないのに寄付を求められても困るわけで。

 

 

最近盛岡観光応援ポスターというものがよく目にする。ただそこにでてくる盛岡弁というものに違和感を感じている。

朝の連ドラで盛岡の旅館の若女将が主人公というのがあった。残念ながらそのモデルになった旅館は廃業してしまった。その中で出てくる盛岡弁なのだが、それにしても滅多に聞くことのない言葉だった。30年前だったが、そのことを周囲に聞くと、「あれは盛岡市内の商家言葉で、それ以外では花柳界にしか残っていない絶滅危惧種だ」「旧市内のお年寄りが話す程度で、まともに話せる人はいない」という反応だった。江戸時代の盛岡市の商家はほとんどが近江商人で、彼らだけの独自の言語があったという人までいた。

いわゆる南部弁とは違う言葉なのだが、一体どうしてそうなったのかはわからない。薩摩弁のように作ってしまったものかもしれない。だが周辺の南部弁に飲み込まれて消えかかっているのを、なんとか維持しているというのが現状だろう。

ただ弘前のような旧市内と郊外では、そんなに言葉は変わらない。旧市内の方がゆっくりしゃべるという違いはある。比較するのもはばかられるが、大阪の船場とその周辺での言葉の違いのようなものでしかない。秋田もそうだ。

これには南部家が三戸から盛岡に移動したからというのが考えられる。それでは秋田の佐竹は常陸から移封されたのだが、秋田の中心部では今でも茨城の影響を受けた言葉があるのか。知らないだけかもしれないが、聞いたことがない。

確かに盛岡は南部家が移住するまで、農村地帯だった。商家はほとんどなくそのため近江商人を招いた。だから独自の言語が発達したとも言える。だがそれでは津軽だってそうだ。江戸時代に移封されたところはすべてそうなっていなければいけない。

そこで気がつくのは、周辺農民が入り込まないようにした手形制度だ。盛岡市内の寺に登録されたものでないと手形を持てない。この制度で地域から分断されていた可能性はある。

明治維新以降、城下と郊外の境目は撤廃された。そこで南部弁が流入するのだが、その頃の上流から中流階級は標準語に以降したのではないのだろうか。今現在盛岡市内で、方言で悩まされる観光客は少ないだろう。30年前からそうだった。多少の訛りはあるが、旧市内と郊外では感覚的にかなりの差がある。

特殊言語だったから、簡単に標準語に乗り換えられと思う。ただそれ以上に旧市内の人のプライドは大きかったと思う。標準語に切り替えることが、プライドの証だった。

盛岡弁が花柳界に残ったは、すきまだったからなのだろう。

盛岡弁には謎が多い。本当は歴史検証されるべきなのだ。何しろ盛岡は、その小さいエリアが盛岡ではないのだから。本州で一番寒い、旧玉山村藪川を含む広大なエリアなのだ。

ポスターの企画は旧市内のお金持ちが、ワーってやっている感じがあって、少し嫌だ。

 

 

盛岡の山車は素朴です。生の松を使うことがお約束のようです。

 

 

ということで、この祭りの一番おかしなところは、反権力的と言えるかもしれません。時代に逆らい続ける力というのがあります。消防団が中心ですから、ある意味権力側なのですが、拡大された盛岡に対するアンチテーゼというのは感じます。

それだったら、寄付金を500円にしてもいいかな。

 

 

どうも今日は夕方6時から大通りで山車のパレードがあるようです。ただ桜山稲荷が神輿を用意しているのが不思議ですね。

八幡のお祭りに便乗するというのは、神格としてどうなの?という気がします。

神事である限り、ある一線は越えて欲しくないものです。盛り上がればいいと後から付け加えて台無しにすることは避けたほうがいいのですが。

 

 

たった一時間で、9台中5台の山車に出会ってしまった。

 

 

明日は家にいないつもりだが、大体彼らはなぜか来る。今年は紙で包んだ200円を用意はしている。微力過ぎるがそれで勘弁してほしい。