今日は朝から日が出ていた。朝、比較的早く目が覚めたので真面目に仕事をする。ただあっという間に終わってしまったので、買い物に行ったりして時間を過ごす。3時にまたチョコっと仕事がある。
昨日の雪は7センチ積もったが、あっと言う間に溶けてゆく。
そういえば宅急便が届くはずなのだが、ネットで検索してもまだ盛岡に着いていない。そういった情報がわかるのも恐ろしい時代だ。雪のせいなのだろう。大体大阪からは16時間(オソロシク早いと感心している)で盛岡の営業所に届く。そのいつもの便より7時間早い便で出発したのもわかっている。なのにまだ盛岡の営業所に届いていない。
なので宅急便がいつ来るのかいつ来るのか、気にしながらの買い物や納品用のCD-Rの書き込みなんかしていると、余計に焦ってくる。午後のエリア配達のトップで来るとすれば、2時半だろうか。買い物してはクロネコ検索して、また買い物に行って写真も撮ってきてクロネコ検索して、そんな塩梅だった。着払いでもあったので、キッチリお釣りもないようにお金も準備した。
さてさて3時の仕事の準備をしていると、クロネコ検索で14時17分到着という文字が躍っていた。やっぱり雪のせいなのだろう。すると電話が来た。クロネコさんからだ。「今いますか?」クロネコさんはいつもと違い率直に聞いてきた。「いや今出るところ。今すぐだったら大丈夫」「えっそうすると5時以降配送ですか…」ものすごく落胆した空気が伝わって来る。「だから今はいる」なにやら混乱している様子が伺えた。「今ならいいんですね」「今なら大丈夫」「わかりました今行きます!」
本当3分できた。おかげで仕事に差し障りもなかった。ただやっぱりいつものクロネコさんではなかった。いやいつも通りに丁寧なのだが、顔面蒼白だ。てきぱきと仕事を終えて帰る後ろ姿に思わず「頑張ってください」と声をかけてしまった。クロネコさんは日頃の行いがいいので、同情すらしてしまうのだ。
雪のせいだな。
ジュウガツザクラが咲いていた。
NTTドコモの運営するNOTTVが閉鎖されることになった。ケータイやスマホから見ることのできるテレビとして2012年に4月にサービス配信したものだった。それが500億の債務を抱えての閉鎖だ。
これは国策としての電波行政の問題が大きい。地デジ放送に一気に切り替えるためにかなり無理なことを総務省はやった。だが今度はテレビの使っていたVHF帯の電波をどうするのかという問題が起きた。さらにこの電波帯を使っていた放送事業者と、ここを使いたい通信事業者との間でつばぜり合いが発生。このころ民主党だったのでオークションにして権利を売るという考えも出たが、当然テレビ側は拒否。通信側も現在の認可制の方が都合が良かった。総務省もオークション制ににした場合にコントロールできなくなるのを嫌がった。
そこで電波が欲しいNTTドコモが全部電波を押さえて、代わりにテレビ側にNOTTVへの番組提供となる筈だった。だがテレビ側は一切やる気がない。NTTのモデルでは放送すると金を取られるからだ。電話と同じということだ。その上誰もがわかっていた。NTTドコモはこの電波の権利が欲しいだけで、やり遂げる気は一切ない。オークション制で予想される金額から行けば一旦事業を行って既得権益をつかんだ上で、破綻させればいい。そうなるだろうと誰もが読んでいた。そしてその通りになったのだ。
まあもちろんVHF帯はスマホなどではアンテナがでかくなりすぎて使いにくい周波数だ。だがそれでも通信事業者としては基地局が少なくて済むというメリットがある。そのためにドコモが大枚を払ったのだ。
だが最初っからオークション制にしていれば500億の財源に成ったというのは事実なのだ。この間の不透明さもそうだが、この出来レースはそもそもがおかしい。
もっと恐ろしい案件がある。まだ破綻はしていないが、高速増殖炉もんじゅだ。原子力規制委員会が最後通牒を出したのだ。とりあえず文科省管理というのが問題になっている段階だが、廃炉まで含めていわれている。
その前にプラントというのは、動かしていないと保証のほどがないのだ。そしてもんじゅはほとんど動いていないまま20年来てしまっている。度重なるずさんとしか言いようのないミスもあった。
ただもんじゅが日本の原子力行政の根幹でもある。各地の原子力発電所から出た核燃料廃棄物を分離精製して、産業に役立てるという目的だ。その中で最も危険なプルトニウムは簡単に原子爆弾になるため、国際機関の特に監視する物質だ。そして過去の政治家が日本は核武装するべきだと言っていたがために、実は日本は核保有国の疑いがイラン並みに強い国なのだ。その上ロケット技術はかなりいい。特に固体燃料の技術はミサイルに簡単に転用できるので、疑われても仕方がない。
もんじゅが動かないために、六ヶ所の核燃料リサイクル基地もある意味宙吊りだ。そしてリサイクル基地も現実の操業していない状態だ。プルトニウムの平和利用を証明できない限り、リサイクル基地の本格的活動もないと思う。現実的に本格稼働しない理由はそれだと思っている。決して日本の技術が劣っているわけではない。
それではもんじゅに代わる実証炉を新たに作れるかといえば、今現在は無理だろう。トリチウム塩溶融炉の方がまだマシなのではないだろうか。明らかに予算的におかしいことになってしまう。その前に核融合炉の方が現実味を帯びている現在で、現在の核リサイクルということは成り立つのか?
だがこの政策が破綻した場合の金額がとんでもないことになる。この行政にぶら下がっていた企業の破綻になるわけだ。日本原燃とかどうなるのだ?その上貯めたプルトニウムの移送とかそういった問題も出てくるのだ。
日本の原子力行政の根幹が否定されつつある今なのだが、政府はどうこなせるのか。多分かなりなことをしない限りは無理だろう。どうアクロバティックなことをするのか。予想は出来る。経済産業省に一旦移管するのだろう。
私の破綻の方が、私には大きいい。