どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

終わりの始まり

2015-12-18 00:54:40 | 日記

 

ジャネット・イエリンFRB議長は若いとき、ものすごく可愛かったのだろうと思う。その彼女がついにフェディラルファンド金利誘導目標を0.25%上げることに決めた。その重圧にもかかわらず、彼女の顔は晴れやかに見えた。

そして世界中がこの金利上げを予測し、かつ市場も予測していたせいか、ドル売り円買いという通常とは逆の動きが起きた。しかし全体では世界の主要各国の短期金利が上昇、市場は何かを待ち受けるかのように静かに準備をはじめたようだ。

市場の大変動まではいかないが、大きな資金移動が想定されているのだろう。短期金利は市場原理で上下する。上がったということはすでに始まっているということなのだ。

 

 

アメリカが金融緩和の終わりのはじめを宣言したのだが、EUも日本もこれに対抗するべく有効な手段がない。EUは逆にユーロ安に誘導したいのだろうが、金融緩和に限界があると市場から悟られてしまっている。日本は逆にこれ以上円安誘導になった場合、いくら原油安とはいえ輸入産品の上昇がこれ以上問題になるとまずい。その上どうこうしても国内の消費が上向かない状況、特に2017年の消費税増税がある。日本の輸出金額が円ベースでも上昇したとしても国内総生産の10%以下という数字では、国内景気が良くなる見通しは少ない。

なお輸出額増加も、どうも電子部品が増えたようで、全般増えたわけでないのが特長だ。

 

 

世界を見渡せば、民族主義紛争は多少収まっているが、宗教原理主義者の問題などが大きくある。その上貧富の格差が拡大する状況での問題が顕在化している。イスラム原理主義についても、貧富の差と就職難が重なっている。その上で縁故主義がないとはいえないこの世界では、不平不満がたまりやすい。

個人がアイディンティティを保つだけでもかなり難しい時代になっている。

イスラム原理主義は、その意味でも共産主義と民族主義と、男性中心社会のいいとこ取りのようなところがあり、ロマンを喚起することで現在に至っている。だがいずれ限界は来る。その時期がいつ来るのかはわからない。多分かなり長期になるだろう。武力制覇は確実に新しい彼らを生み出すだけなのだ。

そして、ロンヒギャ族に対する人身売買の問題、ポゴ・ハラムやISISの人身売買の問題、その上イギリスで行方不明になった多数の難民、そう少女や少年だ。そういったマーケットの存在がある。供給側しかいなければ存在しない市場があるということは、需要があるということなのだ。臓器移植からその需要と供給が顕在化しつつある。

人間の価値が、未だかつてここまで低下した時代は少ないだろう。文化というのや文明というのに対して、この低下のスピードが速くなっている。人はまだそこに対応しきれていない。

 

 

0.25%、たったこれだけが世界を変える可能性がある。

この爆弾を落とした後は、晴れやかな顔しかしてはいけないのだ。

やはり彼女はキュートだ。