今日は天気が良かったようだ。買い物のついでに写真を撮ったが、それ以外は家の中にいた。例のボリューム計画のための部品を組み付けていたのだ。まあこんなもの、プリント基盤があればあっという間に終わるものだが、そうじゃないから悪戦苦闘する。もうどうなってもいいようにパーツは2セット分ある。もう全くの無駄だ。
その上途中で嫌になった。組み付けるうちに、どうも美しくないのだ。基盤の上はそれなりだが、裏はなかなかに錯乱している。とはいえ2セット分ある。なので気にしない。その上最悪の場合の、バッテリー駆動させるためにバッテリーケースも用意した。我が家では職業柄単三電池はいっぱい必要だ。なのでここも許容範囲になるだろう。
まあなんとかなるだろう。
一体どれだけの無駄を作ったのかは、考えたくない。だがいくつかわかったことがあった。組み付け精度とノイズには相関関係がある。そして可変抵抗によっては音が変わるという事実だ。
こうした細かいことが体感できるという意味では勉強になった。あとは自分の限界もよくわかった。
延々と実験することになるのだろう。ないものは作るしかないのだが、チト甘すぎた。
アメリカでまた銃乱射事件が起きたが、それがテロとなった。最初はパーティーで激昂したので家に帰って銃を持ち出し、パーティー会場を惨劇の場に変えたという、ありがちな(アメリカならではの)事件に思えた。アメリカ政府もかなり慎重な見方をしていたが、やはり情報は出てくる。そうらしいということで捜査することになっている。
そしたらロンドンでの切りつけ事件があった。これまたよくわからない事件だ。理由はISISにしてはスタンガンで取り押さえられるほどに、準備不足だということだ。
アメリカの事件は、そもそもシンパであったと思われる。そこで武器弾薬を用意した。そこまではよく分かる。ただパーティー会場で何かがあったのは間違いがなく、そこで怒ったのも間違いがないのだが、そこでなんで銃乱射に至ったのかだが、実はよくある説が全く通用しないのだ。
まずパキスタン移民2世のファルーク容疑者は比較的いい仕事についていた。そして妻をパキスタンから娶った。そして子供も生まれて6ヶ月だ。その子を祖母に託して、ものすごく大急ぎでテロを起こしたということになる。
内面に何があったかはわからない。しかし計画的ではなさそうなのだ。内部がわかっているはずの容疑者なら、最高のタイミングでテロを起こすべく、準備していそうなものなのだが、家に帰って子供を預けて武器とって会場に戻るという、そのものが何か変なのだ。
イギリスの事件もそうだ。ただ単に刃物を振り回した狂人の事件にしかならない。テロだとしても個人的に納得がいかない。計画性が薄すぎる。もっとやれることはあっただろう。テロリストにしては平凡すぎる。
なので私は、自殺者報道があると自殺が増えるという説を考えたい。フランスの事件で気のふれたイスラム教徒が、発作的に行ったのだろうと。今だったら誰もが記憶してくれるタイミングだからだ。そういった事件のような気がする。
ファルーク容疑者が何を考えていたのかはわからない。自分の子供を生かしたいという心はわかる。だがこの子が今後どんな運命をたどるのか。もちろん日本だったら確実に、この子は差別され酷い目にあうだろう。アメリカだとまだマシかもしれないが、えらい十字架なのは間違いがない。テロだとすれば原理主義者からは英雄の子供と言われ、世間からはテロリストの子だと言われる。隠し通すことなぞ不可能な時代だ。
6ヶ月の赤ん坊がパキスタンに行けば、幸せなのかもしれない。だがもう一つ厄介な点がある。母のマリキが戦闘中でISISに忠誠を誓ったということだ。どうゆうことかといえば、わかりにくいと思うが、この事件では彼らは天国に行ける要件を満たしていなかった、ということだ。武器も持たないひとを殺すのは本来イスラムではあり得ない。その要件を満たすためには誰かの確認が必要だったのだ。これは聖戦の一環であると。異教徒から侮辱されても、耐え忍ばなければいけない。だがその一線を超えた場合、戦うのが義務だが、パーティー会場なのだ。
マリキが戦闘中にISISに忠誠を誓ったのは、その問題があったからではないのだろうか。パキスタン人だからある程度は原理主義には触れているだろう。だがそことも違う何かを彼女は見つけたのではないだろうか。
このままでは天国には行けない。だから承認をしてくれるひとを求めたのだ。そう、イスラムは天国への道なのだ。だがその法理に反している都しか言えない場合に、求めた相手がISISしかなかった、ということなのだろう。
そのせいか、ISISも歯切れの悪い声明を出していた。このテロ事件では現実的にいいところがないのだ。障害者支援施設でのテロというのは大きい。神の教えを理解できない異常者、異教徒ですらないものは、初めから地獄に行くものだから放置すべきものなのだ。そこでテロを起こしたとしても、全く意味がないのだ。
たぶんロンドンの事件も、ISISはもう少し時間を置くだろう。彼らにとっては有利でも、教義上どうやって解釈していいのか、かなり困難なはずだ。
意味のないテロが続くと、組織は弱体化して行く。
彼らは彼らに絡め取られてゆく可能性がある。それをどこまで認識しているのか。拡散されたネット社会で、ただ単に島宇宙に分散化される姿を見るのは、どういったものだろうか。
それは教えではないと言っても、どうしようもなくなる時代が彼らに来るのだろうか。
なお私、現在のイスラム過激派の、あの勝ち組についてゆくという流れは、とっても嫌いですね。そもそも宗教として許されるのかどうか、えらく不思議です。
神に愛されたいからひとを殺すというのは、一体世の中どんなに地獄なのか。
これでも銃規制強化(私としては厳格化と言いたいところですが、アメリカなんで)に拒否する人たちがわからないようでわからないようで、やっぱりわからないアメリカ人は、偉大なのでしょうね。