どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

なにかとっても

2015-12-13 00:55:15 | 日記

 

昨日とは打って変わって大快晴だ。最高気温も9.8度まで上がった。最低気温もー0.9度だから季節としてはかなり暖かい。

今日の高松の池には、カワアイサとミコアイサの大きな群れが来ていた。渡りの途中だろうか。昨日の暴風雨でどこかにまとまって避難していたのだろうか。けっこう珍しいように思う。

 

 

今日も世の中変なことが起きていたようだ。

CNN) 中国・福建省の福州長楽国際空港で12日までに、地上の旅客機エンジンから火花が出たとの情報で出動した消防隊が騒ぎとは無関係の旅客機に向かい、泡状の消火剤を機体に浴びせる勘違いがあった。

福州航空機の操縦士が近くにいた中国国際航空機のエンジン部分から火花が散るのを見付け、管制塔に連絡していた。2機の機種は米ボーイング社製の同じ737ー800型機だった。」

さて世にも珍しい機体の取り違えだが、かりそめにも国際空港だ。管制官も消防隊もレベルは高いはずなのに、なぜこのような間違いが起きたのか。中国だからというわけではないだろう。いや中国だからこそ、意図的な嫌がらせだったのではないのか?まあそんなことはあるまい。

なお福州航空機の機体はエンジン洗浄という大騒ぎになったようだ。そしてエンジンから火花が散るのは、「よくある」ことなのだそうだ。こんなことで出動させるなと、消防隊が腹いせでやったとも考えられてきた。

 

 

アメリカ海軍の新型沿海域戦闘艦(LCS)の主要装備品の、機雷探知の無人潜航装置(RMS)の性能が悪いらしい。海軍はこの装置の開発に過去16年、約7億ドル(約847億円)の資金を投じていたのもかかわらずだ。ロッキード・マーティンが作ったこの装置、無人潜行艇が機体敷設を疑われる海域に潜ってソナーを使って探査する。その情報を海域戦闘艦に送って回避する海域や嫌い爆破のための作戦を立てるというものだ。だが10年間性能は向上せず、遠距離になると通信すらできないというじょうきょうのようだ。おまけに25時間しか使えない。機雷敷設している海域の近くでないと使えないということは、作戦に全く使えないことになる。

なんてこった。



[東京 12日 ロイター] - 自民、公明両党は12日、消費税10%時の軽減税率導入で、焦点だった対象範囲を酒類、外食を除く飲食料品とする方針を固めた。自民、公明両幹部が同日夕の協議後、記者団に明らかにした。

うん。やちゃった感のある軽減税率。これで消費税の逆累進性がさらに大きくなる。ヨーロッパでの事案を見ても、軽減税率は最初に導入すると、既得権益ができてしまってニッチもサッチモいかなくなるのだ。今現在でも医療費は消費税無税だが、購入するものは課税対象だ。6%も純利が出たら素晴らしいと言われる医療法人は、先の3%増税でアップアップになっている。診察料を多少あげても薬価を抑える状況ではもうどうしようもない。だから医療費控除の拡大か、消費税の還付制度の方がまだマシなのだ。医療費乗除をこれで廃止して、医療費にかかる消費税を申告してもらって還付した方がまだいい。

ただ自民党と公明党の間に、先の安全保障関連法案で随分公明党支持者への根回しを行ってもらったという、自民党の弱みがある。だから公明党のいう軽減税率に従わなければいけないのだが、ただ公明党の支持者というのは、還付制度と軽減税率の問題とどちらがいいのか判断できないのだろうか。

いやここの問題なのだが、公明党の問題ではなさそうだ。本来ならこの税の問題は、働いている人こそがいっぱい言わなければいけない。政治全般にしてもそうだ。だが世の中しちめんどくさいので現役ほど何も喋らない傾向にある。未来に渡って自分たちに降りかかることを真剣に考える暇がないというところはある。だから何も考えない。ところがお年寄りたちの政治参加率は高いんですね。で、お年寄りたちは短期目標ばかりになってしまう。還付制度なんてめんどくさくて嫌だ(だから年収による推定還付が最適だ)。多分公明党の支持者でも、話すのは老人ばかりなのではないのか。そうすると還付制度より軽減税率の方がわかりやすい。

自民党のマイナンバー制を使った還付制度もチャチな上に個人情報の取り扱いという大問題を抱えていた。なのであっさり消えてしまったが、あの時なぜか公明党は一旦オッケー出していたのだ。

医療費が安くなるから消費税なしというのは通りがいい。医者は儲けているんだからという考えもある。医は仁術だ、儲けを考えるなんて下の下だという考えもある。だが実際儲けていない医者は機材も古いし勉強もできない。だから時代遅れになり、ヤブ医者と言われて誰も行かなくなる。医療法人はどうなるのかといえば最新機材をいっぱい入れないと医者が寄り付かないし、客もこない。でも物品にかかる消費税は転嫁できない。儲けを食いつぶしているのに消費税が10%になる。経営改善するためには人件費を減らさなければいけない、そうすると医療事故が起こり病院は倒産するのですな。

そうなっている状況を生み出したのは、実は医療費を一番払っている高齢者だという、この自覚は持っていただきたいものです。

目先のことで、全てを壊してしまうのです。とはいえ医師団体のわがままにもほどがありますけどね。

全部に一律消費税。そして還付制度が最も単純で、最も効率がいいのです。酒税とタバコ税は残りそうだが。税制度は極限までにシンプルなのが最も好ましいのです。

 

 

実は今まで自民党がなぜ消費税還付制度を言い出したのかがよくわからなかった。民主党のオハコを奪ったというのもある。本来の民主党は還付制度なはずだ。だか党利党略で曖昧になっていたところを、自民党に突かれた形だった。

だが形骸化した民主党を潰すためにしても弱い。そして穴だらけでインパクトのまったくない還付制度を立ち上げようとしたのがよくわからなかった。

フィンランドが国民全員にベーシックインカム制度を作る、そう宣言して世界を驚かせた。事実は国家が所得保障をする制度に至るまでの実験と制度設計をはじめると言っただけで、実際は所得給付もしくは所得保障は先の先の話になる。だがこの話の前提は、例えば大学が無料だったのが有料になるとか、補助金の全撤廃が前提なのだ。

実は消費税還付制度も、これを使ってベーシックインカムのような制度を作れないのかという前提で考えられている。なので扶養者控除とか医療費控除は当然なくなるし保険控除も無くなる。生活保護の制度も、まったく働けない人はともかく働ける人は働いていただいて構わないようにする、ということなのだ。還付金がある意味貧困対策になるということなのだ。

脱線した。なぜ自民党はヘボな還付制度を出したのか。そして公明党が一旦了承したが、なぜ反発したのか。そしてなぜ今一兆円規模といわれる、とはいっても差額2%程度でこの金額というのが日本だが、その金額を飲もうとしているのか。将来にわたってあの悪法になるのがわかっていて通そうとしているのか。

公明党を潰すためだろう。最初っからそういったシナリオだと思えば、全てはよく分かる。この軽減税率の問題は、経過処置を超えてインボイス制度の施行の頃にかなり大きくなるはずだ。いやそもそもインボイスの制度は売上税の時に否定されたものだが、さすがに消費税10%となると無視できない。現実にインボイスのシステムがないがために医療の問題が起きているのだ。

軽減率法案は確実な悪法だ。だが自民党は公明党さんに押し切られました、僕らは還付制のほうがいいと思ったのですがね、どうしても納得してもらえなかったんですよ。やっぱりマックで店内で食べると消費税10%で、テイクアウトだと加工食品で8%っておかしいですよね。でも公明党さんがどうしてもというんです。そう言い切るための話だったと思う。

なお公明党は聖教新聞を持っている。印刷物への軽減率がどうなるかが楽しみだ。共産党もこの点は赤旗を持っているので同調するだろう。私も印刷業界の端くれなので歓迎はする。だがそれは間違っているという自覚だけはしっかり持っていたい。

そもそも単純だからの消費税であって、複雑な消費税は以前の物品税と大して変わらない。

 

 

ニュージーランドの国旗が変わりそうだ。デザインはともかくとして、国民投票の有権者投票率が48%とイマイチなのが問題になっている。国旗変更を支持するのは25%しかいないというのも影響しているだろう。デザイン案ではキウイがビームを出しているとか、訳のわからないものまであった。

まあイギリスの権威が落ちているのは確かだが、離脱する必要もない。そういった健全な判断だろう。投票1位の国旗は悪くないと思う。ただ飽きそうだ。

 

 

そういえばこの2枚連続の写真は、盛岡歴史文化館(旧岩手県立図書館)前にある、姉妹都市であるカナダのビクトリア市の議会堂をペットボトルで作ったものだ。電飾されているというので撮影した

観光コンベンションの映像が、どうもおかしい。施行直後で問題があったのだろう。

なんとなく、ビクトリア市の方々に悪い気がした。あちらの建物は素晴らしいのだが…

 

 

世界で一番のクリエイターは、実は政治家である。この事実を世の政治家は考えていただきたいものだ。

第2次世界大戦が終わったあたりのアメリカの現代美術は、とてもお寒い、保守的な状況だった。そこにヨーロッパから移り住んだ先端的な芸術家がアメリカの現代美術を変えたと言われている。とはいえ音楽で見れば、最先端だったはずのストラヴィンスキーも、まあストラヴィンスキーの「食えない」状況はどうかと思うが、バルトークは食えなかったらしい。それではなぜショスタコーヴィッチは西側で受け入れられたのかという問題もある。左寄りだった時代というのもあるしショスタコービッチの交響曲はなかなかな保守性があった。ただここで一つだけ違う視点を入れると別のようだ。

現代美術の持っていた、奔放な自由さが共産主義に対抗するものとして捉えられたのだ。現代音楽はそうではなかった。現代美術には予算がCIAからついたという説がある。なんでムチャクチャな変化がアメリカ美術史の断層としてできたというのだ。金を国が払ったのだ。そりゃ人気になる。

それではショスタコーヴィッチとなれば、東の音楽も僕らは受容するといえる訳だ。ショスタコーヴィッチの曲はいい。だからさらに受け入れられるのだが、ソ連初演とすぐに西側で演奏される状況は、今考えるとやっぱりおかしい。

ということでアメリカとソ連という組み合わせだけでも大変だが、政治は文化を作ることが多いにある。

その意味では政治家は究極のクリエーターなのだ。ドイツのメルケル首相が今年のタイムスの表紙になってというのは、全くもって正しい。