日本の新幹線がインドに輸出されることになった。めでたい限りだ。長期的に見れば決して高い買い物ではないと思う。台湾での実績もあるし、あれ?インドだよな。あのシステムをもっと簡単にモディファイしないとかなり苦しいんじゃないのか?軌道はほぼ直線で、せいぜい東北新幹線程度の運行状況で、だから2階建て車両16両編成とか、いや掃除のシステムはどうするんだ?
さてかなり前に日本の7-9月期GDP2次速報値が出た。1%アップだ。一次速報値のー0.8%はなんだったのかといえば、経済変化の局面にあって、計算がずれたという。ただ1.8%の誤差というのは、しかもプラスに振れる誤差というのは、日本の統計では少ないように感じる。インドや中国ではあるまいしとも思う。大きな見落としがあったとしか思えない。
どうもそれは原油安を計算に入れていなかったためのようだ。確かにこの頃急激に原油が安くなった。輸入価格を高めに計算すればそうなるだろう。2期連続マイナス成長という実感がなかったので、これは確かだろう。
とはいえ政府目標のためにはあと2期連続3%の成長にならなければいけないが、その予兆は全くない。
犬の人工授精出産が初めて成功したというニュースがあった。詳しくはCNNで。馬よりも牛よりも人よりも単純だと思っていたが、犬の受胎はかなりややこしいようだ。
中国が無国籍国民?1300万人に国籍を付与すると決定したそうだ。一人っ子政策の最大の問題だったのが、この無国籍者。一人っ子政策も抜け道があって、罰金を払えれば二人目3人目を作ることができる。だがない人が勝手に子供を産むと無国籍者になってしまう。そうするとほとんどない行政サービスはおろか病院にも銀行にも行けない。おまけにその中からならず者になってしまうこともあり、共産主義社会なのになぜか黒社会が存在するというわけのわからないことが起きる。例の蛇頭だ。中国のアングラマネー問題は深すぎる。最近中国元の流出が少なくなったようだが、この黒社会を放置してきた罰とも言える。
ただやりきれないのは、その2児出産の罰金も恣意的で、強制堕胎に至っては拷問のようなものだったと伝えられている。そしてこの役人たちがその罰金で私腹を肥やしていたのではないのかと疑われているわけだ。そして産んだ親も子も、一人っ子政策に従っている周囲の人から差別的に見られてしまう。そう国への怨嗟が人に向かってしまうのだ。その悲劇が少しでも緩和すればいいのだが、まだしばらくは続くだろう。なにしろ政府が把握しているのが1300万ということだからだ。実は倍以上いると言われている。
ちょうど世界銀行が東アジアの就労人口が、あと25年間で10~15%減少すると伝えている。なんとトップは韓国の15%。中国・日本・タイが10%ダウンする。これに伴う年金等の国家支出は8~10%増加するという。そうすると25年間の間に税収が10%アップしていなければいけない。これは最低値だ。ということはどれだけの経済規模になっていなければいけないのだろうか。
韓国に関しては、言われてきたことだが、エリート育成に力を入れすぎてきた問題が国内でも大きくなっているようだ。ドメスティック回帰ということが起きているようだ。手に職があったほうが、実はいい。韓国は間違いなくそうなっている。
ただ手に職があればいいというのも、リアルにトップの話であって、研鑽し続けられる職人でないと生き残れないというのは事実なのだ。だが最近の杭打ち偽装でもそうだが、エリートたちが職人を育成しようとしないから、偽装が生まれるという変な状況にもなりがちだ。いい加減な仕事を強要した結果、好い加減な仕事が業界のディファクトスタンダードになってしまうと、これまた厄介なのだ。
この情けないモニュメントが点灯するのを待ったのだが、全然点灯する気配がない。
そういえば、三国志の登場人物で、日本では曹操の人気を中国人に説明するのが難しいという話がネットにあった。なぜだか逆によくわからないのだが、多分中国人は三国志演演義しか読んでいないのであって、正史である三国志は読んでいないのだろう。まずはこの一点。
日本では、江戸時代から三国志演義は庶民のもの、 三国志は儒者のものという色分けはあったが儒者はどうも両方読んでいたようだ。そして一番売れた吉川英治氏の三国志なのだが、演義を元に三国志も入れている。ただ筋立ては演義であっても曹操が際立っていないといけないわけで、その上三国志で読む限り天才の一人だった。だからピカレスクロマンに仕上げるしかないわけだ。
そこに正史たる三国志を中心にした陳舜臣の三国志が出たら、あっという間に三国志史観が変わってしまった。曹操は革命的天才だったのだ。儒教ではなくほとんど法家思想と思われる、マキャベリストだったと受け止められる。
さて実は吉川英治も陳舜臣も読んでいないのにそう言えるというのは、そこまでのベストセラーで、サラリーマンが読む本だったのだ。だから有名すぎて読まなくともこの点はわかるほどだ。だから最後がどうなっているのかはわからない。だが最後を書くと恐ろしく情けない話になる。ようは3代目が儒家にやられて潰れてしまう、そういった歴史なのだ。そこを知っているかどうかで三国志の読み方は変わるわけだ。
それでは日本人が好きな三国志の人物は曹操以外に誰がいるのだろうか。間違いなく孔明だ。次に関羽だろう。戦略の天才と、忠義にあふれた天才型の武将だ。誰が見てもいいやつだ。だがビジネスモデルとなると、曹操が一番優れている。最後に裏切る司馬は評価が低くなる。マッチョすぎる董卓も嫌なやつだがなれるものだったらなってみたい人物だ。
稀代の人たらしである劉備玄徳の評価が低いのは、ビジネスでいえばわかると思う。これだけの天才を集めて優柔不断で結局ことを成せなかったというのがある。
さてそれでは曹操に似た人物が日本史にいる。織田信長だ。実は名家、だがそこに近いところからのし上がってゆく。よく言われる蘭奢待での天皇家との力関係の逆転は、実際のところ信長が天皇家に最も忠義を尽くした結果という側面もある。天才的戦略家でもあり信賞必罰で秀吉を抜擢するなど人事面でも、凄腕だった。ただ時代が合わなかったので、部下に反逆されて死んでしまう。この最後だけが違うが、曹操と似てはいないのだろうか。
そしてなのだが、日本の儒教感というのは変わっている。江戸時代に陽明学が入ってきたというのは大きい。儒教国家では普通は朱子学で江戸幕府も朱子学だった。だが入ってきたのは拒めないしテロまで起こされちゃったら研究しなければ行けない。その上2重君主制の国家であるから、どうこうしても単一原理では動けないわけだ。そうして究極のマキャベリスム国家が誕生する。
そして古いものでも間違っていれば訂正するべきだという陽明学の思想があったから、維新も起きるわけだ。
さて、韓国や中国のように朱子学的な古きを尊ぶなら間違いなく劉備玄徳とその配下の天才たちが最高だろう。だが儒教を否定する曹操は間違いなく陽明学から行けば革命だったのだろう。そして正しいが故に負けたものと、正しくなくともその時代では最適な政策を行った曹操に日本人が惹かれるということなのだ。
そして董卓もそうだが、儒教のしがらみというのは日本人は本当に嫌になっている。古きは正すべきだ、そう感じる人の方が多いだろう。極右だって古きに戻った時の新しさを考えていないわけがない。
ただ逆に、儒教的社会が日本では崩壊していると考えてもいいと思う。
とはいえ今の主席は、まるで曹操なのだが。ただ国内対策の漢民族対策は、かなり頑張っていると思う。
中国の大気汚染がまたすごいことになっている。なのでこちらでもどうなるのか見ているのだが、今の所盛岡には来ていないようだ。風ということでは黄砂情報を見ているのだが、今の所黄砂の到達情報はない。なので今の所は国内問題だろうと考えている。いや、日本だってけっこう自身で空気は汚していますよ。
ただ今後注意しなければ行けないのは、中国の鉄製品の生産高だろう。最近中国の製鉄所が鉄鉱石を赤字覚悟で売っているという。つまり生産高が下がる可能性が出てきたということだ。その上国営企業の破綻を認めるようになった兆しもある。セメント業界も操業がイマイチと伝わっている。下がるはずなのに下がらない大気汚染はなぜ起きるのかという不思議はあるが、複合的すぎてわけがわからないというのが、実際だろう。
アノニマスが、多分これを書いている今だろうか、ISISのウエッブサイトに一斉攻撃を初めているはずだ。成功を祈ろう。
とりあえず明日は雨だ。