どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

日本人としてもブルキニ禁止はおかしいぞ、フランス

2016-08-27 00:02:02 | 日記

ブルキニはイスラム教徒の女性用水着だ。体全体を布で覆っているのだが、ほんの少しだけ体のラインが出にくいように余裕があるものだ。髪は隠して顔は全部出している。似たような言葉のブルカが全身真っ黒でズドーンと全身を覆って、目だけ出ているのに比べれば普通だ。爆弾を隠す余地もなく個人特定もできるのにテロ対策はない。

逆に日本では暴対法関連で、刺青を入れた人が公共的なところで裸になれなくなった。で、タトゥーを入れた人はプールに入れなくなったのだ。そこでピチっとしたラッシュガード着用して肌を隠すことで公共プールに入れるようになった。

真面目にサーファーとかだと泳ぐ練習ができないという生死に関わる話だったのだ。

盛岡ではラッシュガード着用で、実はヤクザも泳げるようになった公共プールだが、タトゥーを入れていない人にもラシュガードがはやっている。理由は日本人の慎ましやかさで、肌は出したくないのだ。現在男性用水着のほとんどがハーフスパッツタイプで、ハーフボックスがどちらかといえば競泳練習用、ビキニは絶滅危惧種です。それでは女子は競泳用のスタイルか極端に離れてビキニなのですが、今一番目立つのはラッシュガードです。

私もラッシュガードはいいなと思ってる。体型ごまかせる。そして日焼けしたくない人には最高の水着なのだ。そのせいか、明らかにブルキニスタイルの女性用水着まで今出ているし、実際今シーズン見た。ラッシュガードはタトゥー隠しではなくファションになりつつある。

つまり全く宗教と関係ない、日焼けを避けるという理由で屋外プールでブルキニスタイルの水着を着てくる方がいるのですね。理由は簡単で子供と遊ぶためです。子供と長時間かかる戦いの前に準備したわけです。

それでは、フランスでもつつましやかな女性は他人に肌を見せないものとされていました。ところが19世紀に海水浴ブームが起きて女性用水着を開発したのは、フランスですよね。その初期は髪までは隠さなかったけど、ブルキニそっくりでしたよね。長袖を肘まで、肘から肩までと短くして行ったのが女性用水着の歴史です。足もくるぶしまでだったのが膝まで、腿までと上がって行った結果、ある日胴の布はいらないとなって出来たのがビキニでしょ。

もちろん素材開発の問題は大きかったな。

フランス人が自分たちの伝統を拒否したと思う。そこにはテロに対する恐怖があるとは思うが、単純すぎる。

もっと美しいブルキニを作れるのではないのか。フランス人は何を恐れているのだ。シャネルが水着を発表した時に熱狂したのはどの国の話なのだ?

もちろん北方系の人の太陽への憧れはわかる。だが我々南の人には、あれは敵でもあるのだよ。

日本人にはいい素材がある。そして技術がある。ドボンと水に入っても上がればすぐに布が乾いて体のラインが見えなくなる素材が、小学生向けにあるのだぞ。そこにフランス人が美しくデザインして、イスラムの女性を美しく飾り立てるのは、禁止する前に考えることだ。

そして彼女らは美しくありたいと思っている。だからビーチにいるのだ。しかもフランスの過去のように慎ましやかにいるだけなのだ。

 

16.9.3追記

中国にはブルキニ以上のものがあるそうだ。フェイスキニというらしい。CNNの記事にあった。

中国の東北部、青島で10年前からあるもののようだ。もともとはクラゲにさされないようにしたもののようだ。顔をクラゲにさされたくないという思いだったようだ。でも顔だけというのはおかしいとなったのだろう。全身タイツにまで発展してしまった。

夏の間はほぼ毎日、ビーチに足を運ぶというこの女性は「水に入ると落ちてしまう日焼け止めを塗るよりいい。このあたりの水は冷たいことが多いから、体を暖めてくれる点でも快適だ」とその利点を説明する。」

という具合に利用法が日焼けしないという方向に発展したそうだ。ブルキニとの違いは体のラインを思いっきり出すのがフェイスニキで、できるだけ出さないのがブルキニだが、どちらにしてもそれって楽しいの、という気がしてならない。特に中国のは。ただコスプレ要素が大きいというのはよくわかった。