どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

1月1日はなんとなくの違和感の日

2017-01-02 03:02:07 | 日記

 

今年の正月はなんとなく今までの人の動きと違うような感じがしている。今日一日ウダウダ過ごして、少しづつその違和感が広がってきた。

 

 

喫茶響が曜日通りの営業ということで1月1日から開店していた。逆に地域に根ざした飲食店は、この方がいい場合がある。かつての住宅街の寿司屋なんてそうだった。響も大晦日も営業していたのだが、正月もそこそこ人が入ってた。

ただここで感じたのは、人は正月を特別なものだと思わなくなってきたということだ。ちょっと高級な休日という捉え方に変わったと思う。

 

 

スーパーの正月商戦の盛り下がり方も印象的だった。かつてのように餅をいっぱい買うという習慣はもうなくなった。餅は年がら年中ある商品になり、正月だから特に食べるというだけのものになった。むしろ余ったら困るということで買わない。おせちも盛り付けるだけでいいキットすら売れなくなった。オードブルセットの方が結果格安というのはある。これは少子高齢化と親戚同士が交流するというのも少なくなったためだろう。煮しめの材料もそんなに出ていなかったように思われる。珍奇な京野菜のようなものは影を隠した。肉とか魚ではそれなりに高価な商品が出ていたが売れ行きは芳しいとは言えない。その前にイワシがこの時期に大量に棚にあったというのが印象的だ。肉もすき焼きとかしゃぶしゃぶ用の肉が余ったりしたのは、囲む料理が正月から消えたということなのかもしれない。牛の薄切り肉なんてご馳走メニューで応用が効くものなのだが。鶏のささみが余ったりしたのは、年越しそばすらもなくなりつつあるのかもしれない。

 

 

いやその前にクリスマスから何か変だった。身近だけで見ていると何かパーティーとかそういったのがいっぱいあったような気はしないのだ。近所の外国人は昼間っからはしゃいでいたが、何か物が動いている感じがしないのだ。ものは確かに動いているが祭りの感覚ではない。

 

 

正月は車が少ないものだ。特に大晦日の夜は少ない。だが今年の夜は多かったし、運転が少し荒い。正月もそうだ。こういったのは気分だろうと思われるだろう。だが少し違うのだ。日常との違う気ぜわしさを発散しながら通る車がいるのだ。

正月でも商売の人はいる。だからそういった人かと言えばそうではない。東京から里帰りして久しぶりに車を運転した下手くそでもなく、とても忙しいようだ。

何かが違う。

 

 

今年の冬は今の所暖かい。だから衣料品の購買意欲が少ないとかそういった消費行動の変化はある。灯油がシーズンに入ってOPEC合意での懐疑的な値上げで、値段が上がったというのもある。

国際情勢でもテロと日本の景気には相関関係はないと思う。ただジワっときているのがある可能性はある。そしてドナルド・トランプ次期大統領の対中国発言がある。日本は尖閣諸島問題から始まる中国のきな臭さに反応するところがある。戦争リスクだ。これがミクロな景気に影響した可能性はある。米中の戦争リスクが発生したなら、何かが萎縮する。

それ以外にも為替リスクやらなんやら、個人に影響しそうな問題が増えている。

 

 

そういったリスクと正月は無関係なところがある。これは民族的な行事であり、少子高齢化などの社会変化があって、なんらかの変化があるのは当たり前だが、何かがおかしい。

多分この後に出てくる福袋の売り上げとか、そういったものに出てくると思う。だが流通系はキッチリ織り込んでいる雰囲気があるのだ。

それは多分天皇退位問題だろう。8月から始まった問題だが、有識者会議での意見も広く世に出るにつれ、景気がイマイチになったような気がする。そう有識者会議の強行さが伝わるにつれだ。

ようは生きて退位する話ではなくて、天皇が死んだ前提の話しかしていないように聞こえたのだ。死なないと退位できないといった有識者があまりにも多かったがために、天皇=実は重病という暗い発想が根底にできたのではないのか。そしてプチ自粛が起きたのではないのかと。

 

 

ただ今世界情勢は、テロとかなんとかトランプとか色々ある。今後本当に為替から石油からコモディティ市場全般に大波乱が起きる可能性はある。その不安というのと、天皇退位問題とが重なっているのではないのだろうか。

今は過ぎ去るというのが、確実になったのだ。

プチ自粛だと外食系が結構元気かもしれない。ただ、正月はまだ始まったばかりだ。プチという傾向は後半に伸びる。つまりメインの行事は抑えても何か我慢ができなくなるのだ。そして私の周りでもその予測をしている。

なので今年の景気判断だが、この正月戦線で見るなら1月2日と4日になる。2日は盛岡のスーパーやデパートの初売り日だ。そして4日は仕事始めの人と里帰りの人が交差する日だ。その意味では5日も注目なのだが、それ以上に8日と9日の動きが重要になる。正月戦線終結点の動きは重要だ。人の動きと一致するからだ。多分下がる。

忙しすぎる正月の日程というのはある。私のミクロな景況判断は何も意味がないが、違和感がある。

何かが動いたのだ。そうとしか言いようがない。それは説明したことだけでない何かがあると思う。説明しきれない何かがあるのだ。