どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

大雪でした

2017-01-31 01:04:25 | 日記

 

今日は10.5ミリの降水量でした。1ミリの雨が雪になると10センチの積雪になると言われていますが、盛岡で観察する限り、地面で溶ける分や、自重で潰れる分もあり、大体5センチの積雪になります。そうすると50センチから40センチの積雪になるのですが、なんと積雪10センチ!何しろ昨晩から氷点下になるかならないかのプラスの気温で推移しています。みぞれではないのですがものすごく重い雪が降ったわけです。

ものすごく重い雪。

賢治の「永訣の朝」に出てくる「あめゆじゅ」は本人もみぞれと書いているが「この雪はどこをえらばうにも あんまりどこもまつしろなのだ あんなおそろしいみだれたそらから このうつくしい雪がきたのだ」と書き直しているから、多分こんな雪だったのだろう。

 

 

トランプさんの「イラン、イラク、リビア、イエメン、スーダン、ソマリアの6カ国の市民の入国を90日間禁止」大統領令が大問題になっている。というか、発行された時にはここまで単純な大統領令だとは思って見なかった。一律禁止なのだ。なので他の法律とぶつかりまくっている。ビザを取っていたものも、難民申請が通っていたものも、ましてや永住資格を持っているものまで、もっと凄まじいのは2重国籍のアメリカ人まで禁止になってしまったのだ。当然これは問題になった。そこでニューヨーク、バージニア、マサチューセッツ、ワシントン州では裁判所が大統領令の停止を命令した。ニューズウイークから。

ニューヨークなど15州と米首都の司法長官は日曜、大統領令は信教の自由を侵害し「憲法違反だ」とする共同声明を発表した。訴訟を検討する州もある。活動家や市民団体は大統領令が撤回されるまで訴訟を続けるだろう。抗議デモは週を通じて、全米で計画されている。」

その前にイラクからの入国拒否というのはどうなのか。現在アメリカが関わっている地域だ。そことの交流制限はどうなのか。アフガニスタンが良くてイラクがダメというのは話にならない。テロ対策ならサウジアラビアとパキスタンはどうなのかとなる。当然都合よく持ち出されたイランは烈火のように怒っている。イランは核開発を諦めることで経済的な発展を手に入れようとした矢先だったからだ。大量の民間用の航空機もアメリカ企業に発注したばかりだ。それなのにトランプさんになる少し前から、イランはなんでも悪い(イエメンについてはイランはとっても悪い。シリアに関しても悪い)となり始めて、かなり雲行きが悪い。その上イランの宗教指導者層は穏健派から過激派にズレつつある。その状態でイラン政治指導者たちはくろうしているのに、一気に水の泡寸前まできてしまったのだ。

そりゃ怒るよ。

 

 

スティーブン・バノン大統領上級顧問兼首席戦略官が、この大統領令を書いたのではないのかと言われている。ただそれはどうなのだろうか。だが、法的問題や実施するためのケーススタディを一切おこなった可能性がないので、ごく少数の人間で決めたのは確かだろう。

バノン氏は右派ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」の前会長で、オルタナティブ・ライトの代表的人物だが、問題のある人物だ。

「トランプ大統領の上級顧問となったスティーブン・バノンという人物が率いていた「ブライトバート・ニュース」に代表される「オルタナ右翼(Alt-Right)」と呼ばれる媒体は、反エスタブリッシュメントや反リベラルのイデオロギーを掲げつつも、見た目はニュース媒体のような体裁をとり、全くのでっち上げによるフェイクニュースと、それなりに事実に基づいた記事とを混在させている。そのフェイクニュースの記事は外部から金儲けでやっている発信者から買うといったことも少なくない。」ニューズウイークからだ。

個人的にバノン氏を、日本だと蓑田胸喜かなと思うのだが、やっぱり蓑田の方が確実にまともだろう。彼は嘘を利用しようとは思っていなかった。まあ現代に生きていたらどうかはわからないが。

このバノン氏が、米国家安全保障会議(NSC)で閣僚級委員会の常任メンバーになった。この意味合いは大きい。ニューズウイークの記事を読んでください。

人種差別主義者で白人ナショナリストの彼が安全保障会議にいるというのは、戦前の日本と比べても異常な話だ。日本は慎重に彼らを遠ざけていた。影響はあっても、直接中には入れなかった。北一輝も大川周明も、ましてや蓑田胸喜は確実に外部にいた。

ものすごく危険な実験が、これからさらに起きるのだろう。



EUでは3割の人が貯金ゼロという。「ロンドン(CNNMoney) オランダの銀行「ING」は29日までに、欧州諸国では10人のうち3人、米国では6人のうちの1人が貯金が一切ない状態にあるとの新たな調査結果を明らかにした。」

アメリカの方がまだマシなのに、こういった状況になったということは、EUだと極右が票を伸ばす可能性があるということだ。



積雪10センチだと、市は除雪車を出すことになるが、多分出さないだろう。出しても意味がない状況になりかねない。このゴテゴテとなった雪が、予想最低気温ー5度でガチガチに凍るのだ。今現在ー3度程度だが、もうガチガチだ。轍の黒く見えるところは、確実にブラックバーンになるだろう。

明日の予想最高気温は1度なのだが、どこまで溶けるだろうか。ウチの町内は頑張って除雪した。除雪はタイミングで決まるのだ。凍ったら除雪は不可能なのだ。




ということで、雪を押して退かすだけの小型の除雪機がある。ホンダの大型機があったので近づいて見たら、名前がすごかった。まさかのホンダが筑紫キャニコムで来るとは。「ユキオス」。わかりやすいネーミングです。ロゴデザイナーの苦悩が偲ばれます。