最近高松の池にゆくと、スズメが寄ってくる。とはいってっも3メートルまでしか近づいてこないが、どうも美味しい人のようだ。キンクロハジロにも愛されているが、スズメも可愛いので嬉しい。
オナガガモもめいいっぱい愛情をいただいているのだが、あいつら…。
最近オオバンは走らないな。飛んだ方が早いと気がついたのだろうか。開氷面が少ないので走るよりは飛んだ方が障害が少ないだけかもしれない。
アメリカの右翼思想を語るほどの知識はないが、レーガン大統領の成功以降、イマイチの成績で思想的な再編を行なってきたというのがある。ネオコンサーバティブは60年代のリベラルへの失望から生まれたと言われている。急進的な革新運動がアメリカらしさ、共同体主義や宗教主義を破壊すると考えたものだ。ここは日本の民族派右翼と似たところがある。ただ結果は違う。彼らはアメリカ人の欲望を簡単に書き出した。金と名声と権力。それがアメリカだと。それを支える資本主義は正しい。リベラルの制度には問題がある。そう考えたのだ。そして人種差別の問題は、逆に極めて素朴だ。黒人の暴力が怖かった。なぜ今でも黒人を銃で殺してしまう警官がいるのかといえば、黒人が怖いからだ。そして警官になった黒人も、そうでない黒人を怖がるようになった。
アメリカの価値は、その中産階級の文化にこそある。そこを臆面もなく出したのがネオコンで、この流れが今のアメリカの共和党の考え方に残っている。ただその中産階級の文化には、キリスト教原理主義、特に福音派などの影響が色濃くある。その上に共同体主義の穏健思想や徹底した自由主義のリバタニアンを含む複雑な思想があり、一概に何を持ってアメリカの保守思想と言えるかという問題がある。ネオコンにはリベラルと同様に進歩する右翼であり、それは科学技術であり思想の輸出であり、合理的な世界を形成する思想である。そう考え、彼らは実践した。
さて実は私には手に余る話だ。本当にアメリカの右翼思想はアンチョコだけでいいのかと思うくらいに知識がない。だから素人の戯言だと思ってほしい。しかし書いたら責任があるからなぁ。
911以降その思想は変貌を遂げる。アメリカの正しさは世界に届かないことにようやく気がついた。そこで考えたのは、アメリカはさらに正しくあらねばならないという考えだ。そう私は理解している。だがこれにはフランシス・フクヤマとかもうめんどくさい。実際にそんなに簡単に言い切れるものではない。ここから先は、アンチョコ的な研究所がない。なぜならたった12年間の思想変化だからだ。なので情報も研究もしていない印象的な評価で書き進む。
正しさというのはどうゆうものなのか、そこが問題だった。ブッシュジュニアの失敗以降の正しさというのは、非常に難しいものがあった。そこで全てを棚に上げて、大衆運動としての右翼という形をとった。これがティーパーティーだ。建国のきっかけになったボストン茶会事件を名前にあげて、全ての右翼を吸収しようという運動だった。それは特権階級のネオコン思想からの離脱だったが、正しいアメリカの姿というのは参加者全員の共通というものがなく、限定された正しさばかりが強調される結果になった。結果楽しいけど何にも残らないというものになった。サラ・ベイリンのアラスカでの厳しい自然と調和?しながらの生活の番組は人気だったようだが、それもセレブの遊びにしか過ぎないと看破されたものだった。
正しさを継ごうとしたのは、そのオルタナティブライトだ。ネオコンはアメリカ中産階級の生活と思想を重視してきたが、現実にはブッシュ父以降中産階級の没落が進んでいた。それを決定づけたのがリーマンショックだった。リーマンショックを金持ちのための金融工学の失敗といえばそうなのだが、政治的にはアメリカ的中産階級の層を増大させるために行なった金融政策の賜物なのではないのだろうか。全ての国民に持ち家を。そのために認可したのがサブプライムローンの証券化だった。そして強く成長すると信じたアメリカ人が、その不合理なサブプライムローンの金利を受け入れたのだ。明日はもっといい世界が広がる。だから不利な条件のローンだが、今家を買って転売すればいい。結果家を奪われ仕事を奪われた人たちがいっぱい出てしまった。その上、年齢的に新しい職種に転換できなく、再就職を諦めて貧困生活に陥る人が増えた。
オルタナティブライトは、その地面から生まれた。中産階級が没落した結果、ネオコンはもちろん、ティーパーティすらアメリカの中産階級の価値観を代表するものではなくなっていた。今やアメリカ中産階級は惨めな存在になっている。
と書いておいて、それではアメリカの経済成長率はどうなの?今の先進国で1%オーバーってすごいことなのだ。全ての物質が行き渡った状況で、それでも成長できるのは、移民がいるからなのだが、黒人怖い人たちは、黒人ではないけどイスラム怖いし、ラテンはウザいそう考えているのかな?アメリカ中産階級の思想ではない、それだけが嫌なのかな。話は戻るが、アメリカ人は惨めなのか?
全く惨めじゃない。アメリカ人は世界の工業生産の60%とも言われている生産量を誇った時代が、アメリカ人の中産階級の生活と思想だと未だ嘗て信じているからだ。それを乗り切った都市はラストベルトではない
ティーパーティーの大衆運動を引き継いだオルタナティブライトだが、そこには狂気に近い考えがある。正確に言えばブッシュジュニア時代に、イラクに大量破壊兵器があると言い切ったことだ。実はなかった。その間にイランは着々と研究を進められたのはなぜか。
情報は常に歪められるからだ。政権の中にそういった考えがあって、そうした情報しか拾えなくなってしまっていた。逆説的に情報量が増大し過ぎて的確な情報より、それらから選択したいという欲望が起きても不思議ではない。イランはできるほどの国力ではない。イラクはできる。そういった誤ったレンズが歪めてしまった。
そういった歪んだ視線はどこから来るのだろうか。それは多分まさしくアメリカの中産階級の没落なのだ。誰のせいにもできない。その恨みがどこかに飛び火する。
トランプさんが空軍基地で兵士を前にヨーロッパの惨状を訴えたようだ。
「大統領は過激派の攻撃について「欧州全域で起きている。報道さえされない状況になっている」と強調。「多くの場合、極めて不誠実な報道機関は報道したがらない。彼らには彼らの理由があり、君たちにも理解できるだろう」と続けた。」
確かに日本においてはそうかもしれないが、CNN見る限り全くない。数えたことはないが78件のヨーロッパのテロ事件は正しく報道されているだろう。
逆説的に日本の少年犯罪の取り上げ方は、その犯罪の減少と反比例の関係にある。減っているのだが報道は増える関係にある。さらにそこでの劇場型犯罪を未然に防ぐための方策は、誰も取れないのが現状だ。これをヨーロッパのテロ事件と当てはめると、そういった関係はある。
ただトランプさんのいう「報道されない状況」というのは何かだが、これこそが、オルタナティブファクツだと思う。
彼らが選択した報道しないものは「もう一つの真実なのだ」そういった考えだ。
見たいものしか見ない。それが陰謀史観につながる。それは選択できる事実だからだ。嘘ではない。そこにあるのは相対しきった社会の真実だ。
見たいものしか見ないというのはカエサルの言葉でもある。見たいものを見せるのが政治家の仕事でもある。だがその技術は買い物をするように、チョイスする物ではない。自分が見たいものを選ぶことはできない。それが政治家の政治信条になる。何を言いたいか?陰謀史観を振りかざすのは、それこそ今のアメリカ中産階級が没落した証明でしかない。
70年代までのノスタルジーを再現しないと、アメリカの右翼思想は結実できない。これがオルタナライトの結論だと思う。それは口であり、実現であり、その過程であり、見たいものしか見ない大衆には見たいものを与える、それが陰謀史観論であり、大衆迎合的と言われているが、1%の富裕層の代表ばかりを集めた現在のアメリカの中枢の意思なのだ。
だがその粗雑っぷりがなんとも言えないが、多分素晴らしくエクセレントなことを次にするだろう。100日目あたりかな。それは社会心理学の応用だ。誰でもやっているレベルのをね。それは減税だろう。
すばらしい新世界!