鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.109 (地域緩和ケア症例検討会)

2013-06-13 16:00:37 | 日記
昨日、荘内病院で行われた、緩和ケアの症例検討会報告を引用します。

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鶴岡協立病院の高橋美香子です。
真夏を思わせる暑さで既に夏バテしそうです。


昨日、荘内病院201会議室にて、第3回「地域緩和ケア症例検討会」が開催さ
れました。

参加者は32名となり、会議室のイスだけでは足りず急きょ長イスを運び対応し
ました。

職種別の参加人数は下記のとおりです。

・医 師    ・・・  4名
・看護師    ・・・ 17名 
・薬剤師     ・・・  2名
・MSW    ・・・  1名
・ケアマネ    ・・・  7名
・介護福祉士  ・・・  1名
 合 計        32名

ハローナースからは、病院での継続治療を拒否し、年末退院の後
在宅主治医へ引き継がれて1ヶ月程で急激に病状悪化し亡くなられた
ケースでした。

症状のアセスメントが充分にできず、症状コントロールに課題が
残ったのではないかとの反省や、外来から訪問看護や在宅主治医へ
引き継がれる場合に情報の共有をどのように行うのか、カンファレンス
の開催の必要性も合わせて意見が出ました。

協立病院からは、医療依存度の極めて高く症状の変動がみられる
末期肝臓がんの方です。介護力も経済力もない中で、長期入院の後
本人の希望を引き出し、自宅退院にこぎつけた現在進行形のケースです。
スピリチュアルな問題に対し、「傾聴」は必要だけれど「傾聴」だけで
よいのかという葛藤が聞かれました。

この方は実は本日、(独りでいる時に)肝性昏睡にとなり、救急搬送され
再入院に至っています。

会を重ねるごとに疑問も議論もかつてよりレベルアップしていると感じて
います。次回は荘内病院講堂で7月10日の予定です。またご参加ください。

それから、久美さん、庄内緩和医療研究会の案内ありがとうございます。
多くの方の参加と演題をお待ちしています。

がん緩和のみならず、難病や慢性疾患の訪問看護や訪問診療にたず
さわる方、福祉施設の方々にもぜひ聞いていただきたい内容です。
こちらも合わせましてよろしくお願いします。

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