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SHOUNAI Dementia Network
講演:地域で支える認知症 ~あらたな連携モデルと抗認知症薬の選び方~
講師:医療法人湖山荘 あずま通りクリニック 小林直人先生
日時:2015年11月26日
会場:ベルナール鶴岡 3F 「ベルカント」
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鶴岡市では、認知症対策として多くの事業を行っていますが、11月から認知症初期集中チームの運用を開始しました。
認知症初期集中支援チームとは、複数の専門職が家族の訴え等により認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、アセスメント、家族支援などの初期の支援を包括的、集中的に行い自立生活のサポートを行うチームです。
鶴岡市は広域で地域に多様性があるので日常生活圏域ごとの支援体制をつくっていきたいとのことで、各地域包括支援センターを前線基地とし、こころの医療センターの協力や、医師会、荘内病院、認知症疾患医療センターが設置されている日本海総合病院とも連携体制を組みながら効果的な運営にしていきたいとのことです。
初期集中支援チームが機能するには、かかりつけ医との連携が不可欠です。かかりつけ医の皆さんには、初期集中支援チームの役割・機能を十分理解していただき、認知症の人および家族を支援する体制づくりに積極的に協力して頂きたいと思います。
さて、小林先生の地域(福島市)では、3年前から初期集中支援チームのモデル地区としてさまざまな取り組みを行ってきており、チームが機能することで、地域に多職種のネットワークがひろがり、患者、患者家族ばかりでなく、周りで支えるさまざまな職種にもやりがいや、負担の軽減などよい効果が出てきているとのことでした。鶴岡の初期集中支援チームも、うまく軌道にのって欲しいと思います。
初期集中チームの目標は、「認知症になっても安心して暮し続けれれるまち鶴岡」が市のキャッチフレーズですが、具体的には、周辺症状(暴力、せん妄、徘徊、不眠、昼夜逆転、うつ症状など)の出現を極力抑制し精神科病院への入院を減らすことと、家族支援による介護負担の軽減の2点だと考えています。初期集中チームでは、患者の状況や介護負担度をスコア化しアセスメントすることになっていますので、介入による成果をデータとして示していくことも重要だと思っています。
会員の皆さんのご理解、ご支援、ご協力よろしくお願いします。