ポポロ通信舎

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94歳の衆院候補、葬式代を供託金に奮戦

2012年12月20日 | 政治

「アッパレ!」のぼうの殿も

日本の進路を占う大事な総選挙でしたが、埼北の地からの元気の出るニュースです。のぼうの城(忍城)のある埼玉12区(熊谷、行田、加須、羽生、鴻巣)から立候補した今選挙戦最高齢の無所属新人、川島良吉さん(94歳)の勇気ある行動には心から敬意を表します。圧倒的な豊臣勢相手に孤軍奮闘した、のぼうの殿様もさぞかし「天晴れ!」と扇子を振っていることでしょう

戦争経験者の義憤

立候補のきっかけは党首討論で「国防軍」「憲法改定」の言葉を耳にし、自身が陸軍歩兵として中国戦線に送られ目の前で戦友がバタバタと命を落として逝ったことを思い起こしたことによる。「政治家は戦地には行かない。犠牲になるのは弱者、若者や貧乏人なんだ」(12/19朝日)

立候補手続きの時は、受付の女性が「本気ですか?」と凍り付いたという報道も。結果はこの区もご多分にもれず自民圧勝。川島さんは最下位の2169票、得票率1.1%で供託金(葬式代として貯めていた虎の子)は没収されてしまった。

このニュース、ロイターなど外電を通じて世界に広く発信された。川島さんの政治信条は「平和憲法9条を守る」「25条の生活権」「脱原発」・・社民や未来の政策に連なるものです。「尖閣問題」では冷え込む両国関係について従軍7年の大陸経験から「戦後の厳しい状況を生き抜く上で、中国人は私を助けてくれた。私は彼らを良く知っている」と話す。

川島さんは妻や友人はすでに亡くしていて長女(62歳)らが家族会議を開きサポートしてくれたという。このニュースに触れ、多くの高齢者が自信を得たと思います。私も大いに元気づけられました。それにしても日本の供託金300万円は高額すぎる。川島さんの「葬式代」皆でカンパしたいものです。

【写真】ロイター通信(Ruairidh Villar氏)

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コメント (2)
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