衆院選、きょう公示。16日の投開票日まで12日間の選挙戦の開始。「日本未来の党」の出現で、がぜん面白くなったような気がします。
違憲状態選挙
それにしても改革が必要な選挙制度は、手付かずのままでの幕開けとなってしまった。数日前に「一人一票実現国民会議」が、違憲状態選挙を訴え大きな意見広告を各紙に載せた。群馬1区で0.54票・・。一人一票に反対の10名の最高裁判事に不支持の×印投票を呼び掛けている。まことにごもっともな「意見広告」と思います。
小政党が国政に出られない
供託金も高い。新規参入の資金のない小政党が出られないような仕組みになっている。選挙区で300万円、比例区で600万円。しかも10名の候補者を立てなければ、挑戦することもかないません。ちなみに北欧諸国、ドイツ、イタリア、フランス、米国は供託金ゼロ円。ニュージランド、豪州、カナダ、2万~9万円。英国が比較的高くても11万円。日本は選挙区300万円、比例区600万円。こんなに高額になったのは1992年からだ。日本でも1975年は100万円、1969年30万円だった。戦後初の総選挙1947年では5000円(今の貨幣価値で7万円程度)。いつの間にか釣り上げられた。選挙民がボーとしていると権力をもつ為政者、官僚は勝手放題。供託金は有効投票の10分の1未満だと没収される。2009年の衆議院選挙で没収金額は約24億円。こんなことで儲けてどうすのかと国にいいたい。
復活当選制はわかりにくい
「並立制」のルールもわかりにくい。野田総理は早くも万一の危機感からか、現職首相の落選の醜態を避けるため「重複立候補」している。つまり「小選挙区比例代表並立制」を活用したわけだ。こうすれば選挙区で落ちても比例区での復活当選が十分可能。重複の場合、優先順位を決める基準は惜敗(せきはい)率になる。当選者に対してどのくらい惜しかった(健闘したか)によって順位付けをする。なんともわかりにくいルールです。この制度を1996年から導入したというからかれこれ15年くらい経つわけか。もういいかげんこの重複立候補制は廃止するべきだと思う。地区ごとのブロック比例制もなじまない。シンプルに一目瞭然の全国一律比例制が好ましいと思いますが・・。
肝心の投票を前に、非民主主義的な選挙諸制度からして納得できないことばかり・・。
日本未来の党「びわこ宣言」