経団連の会長が新卒学生の「就活指針の廃止」を表明した。
ずいぶん高飛車な対応だと思いますね。
いわゆる「就職協定」の歴史は古く、朝鮮戦争特需で学生の定期採用が本格化した1953年以来のものだといいます。「企業は紳士協定を守れ!」という主張は高度成長期の1960年代にも叫ばれていました。いつの時代も実態は十分には守られていないのですが、企業側にとってはブレーキにはなっていました。これを無実化するというのはきわめて乱暴です。どことなく残業なしくずしの「高度プロフェッショナル」導入の発想にも通じますね。どちらも経団連マター。
もし協定廃止となると、いつからでも何でもありで歯止めが効かなくなり入学したばかりの1年生から就職活動の波に追われることになりかねない。
学生の団結力は低調で、いくら売り手市場であろうが企業側(経団連)の力が圧倒していることがはっきり伺われます。
学生は将来の労働組合員候補。ここは労働団体の連合がもっと前面に出て学生側に立った主張をしなければならないのではないでしょうか。またしても首相にそのお株を渡してはなりません。
遠くのほうから正義の(故太田薫総評議長=写真)『太田ラッパ』が聞こえてきました。。。
(連合会長)神津くん!! キミの役割だろ。何を遠慮しているのだ。しっかり学生の味方せにゃいかん。堂々と(経団連会長)中西くんに物申うせ!!