GW期間中、天気があまりよくなかったとか5月に入ったのに朝夕寒いなど、、。突然の雨にコンビニの雨傘がよく売れるとか天気によってラッキーな商売っていろいろあるものです。一般的には寒いより暖かいほうがいいし、晴れたほうがいいですね。また豊作であるためには寒に冷えて土用に照るほうがよいような話もあるのですが、私の場合、大方のご希望とは反対に今年は寒さや涼しさが続いてくれてありがたく思っています。
この罰当たりな奴。とお思いになる向きもあるかもしれませんが、寒さ涼しさがありがたいという理由は膠なんです。 素焼きの上に施す地塗り(胡粉)とか、泥絵の具や染料を使っての彩色には膠はつなぎとしてなくてはならないもので、気温や湿度、気圧の上昇によって、膠はつなぎとしての効き目がなくなってしまうのです。
土人形に限らす、張子のだるまなども夏には膠を使わないのが昔からの常識のようなもののように聞いていますが、実際自分で経験してみてなるほど、、と思うわけです。
そんなわけで、毎年のことですが、GWのあたりから、気温が暑くなるのを心配して憂鬱です。今年はその点まだ朝夕が肌寒く感じられる日々が続いているのが本当にありがたい。もう少し(の期間)大丈夫だろうか?と思いながら、暑くなる前に塗れるものは塗っておきたいと、急いでいるところです。
もっと暑くなってこりゃやめたほうがいい、となれば、土いじりに専念するほかありません。でもそのまえにもう少し色塗りをやっておきたいという欲があるのです。