11月に入りました。時間の過ぎ方に加速度がついているかのように感じられませんか。ここのところいろいろなことで手いっぱいでゆっくりのんびりという気分に浸ることができないといった感じなのですが、自転車での移動中だとか歩いている足元の草花や葉っぱに気持ちが和まされるということがあります。画像は昨年の秋に駒込の山野草を扱っている小さな店で衝動買いしてしまった「清澄菊」という花で、千葉県の安房の清澄山にちなむものなのだそうです。日蓮上人ゆかりの清澄山ですね。昨年買った折には梅仁丹(昔子供の頃なぜか流行りました。)をいぶした赤銅色みたいな小さな珠状のつぼみがびっしりついていて不思議な雰囲気ですが、開花するとこのように可愛らしい小さな花になります。
我が家は家々の密集した路地にあり、夏場にはお天道様の角度が直角に近く路地に陽のさす時間も比較的長いのですが、秋冬となるとほとんど谷底のように陽が当たらないので、ちょっと気の毒なんですが、それでもこうやって花を開いてくれるのが愛おしく感じられます。夏場は2階の物干しは陽が強すぎて水遣りしてもすぐにカラカラになってしまうので路地に避難させていた鉢植えが少なくありませんが、そろそろまた2階に運んであげようか、と思いつつ、つい目先の忙しさに気持ちが行ってしまいがちです。大好きなふじばかまも日向のは小さなつぼみがついてますが、日陰だとつきにくいようです。
朝夕にはさすが肌寒くなってきて十五夜さんが私の掛け布団の中に入りたがってくるほどです。水簸の作業もこれから厳しくなっていきそうです。今は三社様境内の被官(稲荷)様の鉄砲狐を急いでいるところです。