おととい、神田へ胡粉を買いに行ったついでに、観たいと思っていた静嘉堂文庫の特別展「茶の湯の美 煎茶の美」へ寄ってきました。神田からは地下鉄で二子玉川までまっすぐ。二子玉川という土地にはご縁がなくてあまり土地勘もないところ。高校生の頃、玉川の高島屋で歌舞伎の菊五郎劇団の公演に因む展示会とサイン会とがあるので高校の帰りに制服のまま立ち寄ってサインをもらって帰ったという思いでがあるものの何がどこにあるのかさっぱりわからない状態で、バスで静嘉堂文庫へ。東京とは思えない静かなロケーション。展示品もひとつひとつじっくり眺めたいものばかりで贅沢な時間でした。そのあと静嘉堂文庫の隣の敷地にある区立の岡本民家園に寄りました。
ちょうどお節句だったのでふた組の段飾りが飾られていて、郊外の農村のかつてのひな祭り風景という感じで、美術館でのじっくりぎっしりのご馳走のあとでのお口直しのような楽しさでした。いわゆるデパート雛の走りというか、明治辺りからもともと呉服屋さんだった店が百貨店として展開する時期に、もともと呉服屋とか漆器店とか季節の際物として扱っていた節句人形などを段飾りとして定型化しながら売り出したのがこうしたデパート雛のさきがけとなったと聞いてます。画像古い方のセットはお内裏さまが上手の古い並べ方、新しいセットはお雛様が上手に飾られてます。時代の変遷を意識して飾ってあるのでしょうか。現代ではこうした段飾りも居住スペースの問題で飾ることできる家庭も限られてきていることでしょう。こうした古民家の中で、飾られている人形たちは幸せそうです。
庭先には「みつまた?」の花が、、。先日今戸で観た「まんさく」の花といい早春を彩る黄色い花。
そして蔵の軒先には白い梅が咲いてました。
この辺りは本当に不案内なんですが、木々が多くて川が流れていたりうらやましい限りです。工事現場の前を通り過ぎたら、粘土が覗いて見えました。多摩川の流れによってもたらされた土なんだろうと思います。何か作れそうな気がしました。