東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

しんどい作業

2020-01-12 01:57:03 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 上手いまずいは別としてひとつの種類の人形のための手間や労力はさまざま。今病み上がりでもあるので日頃に比べるとこわごわ作業している感覚もあり、同時に取り組み中のものがしんどいと感じるのも事実。心思うまま自由にタイムリミットなしの作業ならば楽しみ楽しみに取り組むことができるのだけれど…。「ひねり鳩」は本来生土を丸めて作った本体に竹ひごを挿してくちばしや脚、尻尾にしてそのまま乾かして色塗りされていたので脆く、昔のものが残ることが極めて少ないといわれる。

 その脆さ対策として本体に竹ひごを挿して組み立て、乾燥、素焼きのためにばらし、素焼き後再び竹ひごを挿して組み立て、はじめて地塗りや彩色になる。孔も収縮するので竹ひごの太さも違ってくる。

 「狐拳」は狐・庄屋・猟人3体一組でひとつなので3体揃わないと意味をなさない。猟人と庄屋は案外塗り分け、重ね塗り、砂子蒔きがある。

 尾張屋さん風の「江戸一文雛」はシンプルなようでいて檜扇の描き込みなどあるし裳に姫小松が描かれていたりする。今雛内裏のまがい金泥以外のところまで漕ぎ着けているものの、実はまだ「玉台」を塗っていない。尾張屋さん式の繧繝模様を描き込む。まだまだゴールが見渡せない心細さ…。

 ちょっと愚痴りモードっほくなってしまうけれど「今川焼のようにはできません。」