きはだの煮出し汁が残り少なくなってきたので、新しく煮出します。
漢方薬の黄柏(おうばく)です。
鍋で煮出しています。
一回目の煮出し汁を茶漉しにかけて、冷ましたら瓶に移して冷蔵庫で保存します。もったいないのでチップはまた煮出して二番汁、三番汁と何回も鍋を火にかけます。
煮出したての汁では発色が弱いので、希釈しておいた汁に混ぜて早速人形に塗ります。嘉永安政風の丸〆猫(まるしめのねこ)や本丸〆猫(ほんまるしめのねこ)、招き猫のぴいぴいなどに塗っていきます。よだれかけの縁の色は10回くらい重ねて出した色です。
残りもったいないので一文雛の女雛の地塗りも済ませて使い切りました。冠と檜扇の部分は泥絵の具の黄色です。きはだは地塗りであとで上に蘇芳(すおう)を重ねて塗ります。