8月に入りました。天気が急に良くなった感がありますが、外出時のマスク着用もあり、夏の開放感というものがなく、サバイバルな感じばかりの変な夏だと思います。
例年に比べると早いかもしれませんが、先にお知らせした丸の内丸善オアゾでの「FANみそ!」展が予定されているのに合わせ、今から出せる来年の干支ものも支度しておきたいと考えています。
そのひとつが「お福牛」です。12年前の丑年に原型を創作的に起こしました。
とはいえ、今戸人形の福助とお福は、古典的な型で天保年間に描かれた当時の人形玩具の彩色見本帳である「玩具聚図」(人形は顔がいのちの浅草橋の吉徳さんに伝わっています)の中にも描かれていますし、福助は落語「今戸焼」のサゲにも登場します。
お福の姿に牛の顔を抱き合わせることで、歌舞伎の古典的演出のひとつ「悪身(わりみ)」…男が振りとして女性の所作をするおかしみ。…的なおかしさをねらったのですが、当時散々に言う人、「眺めているだけで笑いがこみ上げてくる」と言ってくださる方もいらしたので、好みの問題ではありますが、久しぶりにわくわくしながら作っているところです。
「お福牛とかけて何と解く?」「そのココロは角を隠します」なんて謎掛けをある玩具店の旦那さんとやったのを思い出しました。
まだ途中ですが、できたところでまたアップしたいと思います。
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