東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

型抜き成形

2018-11-10 14:44:59 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 これからは「浅草観音 納めの羽子板市」を中心に干支、それと大晦日の「王子 狐の行列」の装束稲荷の招き狐、また数か月前にご連絡いただいた高崎の「和田稲荷」の鉄砲狐等を中心に型抜き成形に集中して早く乾燥させ素焼きまですすめてプールしていきます。干支の「下谷の摩利支天」の彩色に手を付けたところで止まっています。それと干支の亥(猪)にちなむ案がまだあり、それらも形にしたいですが、まずは先日アップした「瓜のりウリ坊」へ多くの方々、お店より発注をいただきまして、予想外ですがその分も急いで型抜きしようとやっています。実質A4の下敷き一枚くらいのスペースで土を延し、切っては割型に詰め、交互に割型から外すという作業です。画像右手は「和田稲荷」の鉄砲狐。左手は「瓜のりウリ坊」や「てんてれつくの猪のぴいぴい」です。

 「和田稲荷」の鉄砲狐はおそらく今戸の鉄砲狐から型どりしてサイズも小さく、形も摩耗したような、ぼってりとした姿。面描きも顔に対して大きな筆の運びですが、台座の縞の部分など今戸の配色の面影を残すもので、神社さまで昔の摩耗して感じを出して欲しいというご希望でモデリングしています。昨年までは大量の鉄砲狐のノルマがあり、それに対しては複数の割型を用意して型抜きしていましたが、「和田稲荷」のものにはまだひとつの割型しかないので、その分ひとつの割型を繰り返し使いまわすようにしているので能率はよいとはいえません。当然2体で一対になるので目標数を達成するまではもうしばらくかかります。

 「羽子板市」向けには例年よりも丸〆猫を中心とした今戸の猫ものを増やして欲しいという由、伺っているのでできるだけそのように準備したいです。一部プールはしていますが、まだまだ抜き出してより多くお持ちできるようにしたいと思いますが、まずは「和田稲荷」と「ウリ坊」をそこそこキープできてから、、、焦ります。でもお呼びいただくということを感謝して作らねばと思います。


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