久しぶりの窯入れです。炉内を支柱で2層に分けて、下は浅草被官さまの鉄砲狐、上は先日の北区伝統工芸展での体験製作でお作りになったお客様の作品を詰めています。光のせいでもありますが、十分乾燥しているのに黒っぽく見えますね。これが隅田川流域の天然土の特徴ともいえますね。砂鉄とか川砂がたくさん混ざっているのでこんな色になるのだと思います。
焼きはじめから炉内が500度に達するまでは、水分を逃がし、炉内に負担にならないよう、半開きにして稼働させます。
同時進行で型抜きをしていたら、うっかり忘れかけて炉内が550度になっていたので蓋をするついでに撮ってみました。
炉内の温度が100度以下になるまで蓋を空けてはいけないので、明日炉内温度を確かめてから取り出す予定です。
生で乾燥させた土の色がピークで800度で焼くと、当然ながら色違う色になってしまうんです。水に塗れても崩れなくなります。この変化の物理的な理解を持ち合わせていないんですが、魔法のようです。明日窯出しの際、定点観測のように同じアングルで撮影してみようと思います。
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