goo blog サービス終了のお知らせ 

東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

今戸焼⑦ 半田焙烙(はんだほうろく)(白井善次郎作)

2010-04-12 10:16:41 | 今戸焼(浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010281 炉や土風炉に灰を盛るとき使う道具だそうです。

陶印があり、「白井善次郎」の作であることがわかります。今戸焼の歴史を事典などで調べると必ず「白井半七」の名前が出てきますが、今戸には白井家は3軒あり、この「善次郎」家が本家なのだそうで、「半七」家は「善次郎」家から7代前に分家し、現在今戸でただ一軒伝統を守っていらっしゃる「白井」さんもまた遡って6代前に「善次郎家」からの分家なのだと「民芸手帳」に書いてあったかと思います。当然「白井善次郎」の名前は今戸神社(旧今戸八幡)の文政5年の狛犬阿型の基壇「當町火鉢屋中」の連名の筆頭に刻まれています。

土色は白く、明らかに東京の土ではなく、中京や関西方面から取り寄せた土を使っているのがわかります。他の窯業の産地でもそうなのでしょうが、製品によって土を使い分けるのですね。ですから、東京の土(江戸在地系の土質)ではなくても今戸焼の製品は存在するわけです。

茶道については語る資格はありませんが、炉や土風炉に灰を盛るときに使う器を「灰器」と呼び、「半田焙烙」はそのひとつなんだそうです。「半田」は泉州「半田」という地名からきているそうで、ひとつの決まったスタイルなのでしょうね。

白井和夫さんの話(これは直接聞いたものではなく)では、「磨き」には「下磨き」と「本磨き」があって、「本磨き」には那智石(または鴨川石)と使うが、「下磨き」には蛤の殻を使う」んだそうだと、ゆうべ書いてあるものを見ました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿