叶福助の彩色がとりあえず終わり、棕櫚の毛を植えたところです。今さらの話なのですが、今回目をいれながら福助以外の何かを連想してしまうような感じがしていました。今になってそれが「キューピーさん」だと気がつきました。
むかし荒俣宏さんの本だったか「福助さん」について書かれたものて、そのなかで「日本に福助が流行った歴史の下地があったところに、後にビリケンさんが入ってきて受け入られ、キューピットやベティ・ブーブしかり」といったことが記されていたように思います。だから自分で描き入れた福助のつもりの目からキューピーさんっぼいものを無意識に連想したのも不自然ではなかったとおもいます。
さらにもうひとつ。中国の民間美術、泥人形や年画の題材に「大阿福」という縁起もの的キャラクターがあり、福々しい大きな頭の女の子がキリンを抱いているという図像なんです。日本の福助さんとお福さんらと全く関係ない偶然という気がしません。明治から昭和戦前あたりまでの引札の石版刷りの引札には中国の年画との間に共通した雰囲気があったりするのも。
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