型抜きして焼き貯めていたもののお納めが来月頭なので、ヤスリがけから彩色まで一気に済ませて早めにお送りしようとしています。
これらは高崎市内の琴平神社の境内に鎮座している和田稲荷さま向けにお納めしているものです。
数年前、はじめて作るご依頼を受けて、以前あちらで授与されている狐を拝見したところ、今戸の標準的な鉄砲狐から型抜きして小さくなり、型も摩耗して顔が丸くなっていたり、背中と尻尾の区別がはっきりしない様子のもので、ご希望としては、昔授与されていた姿になるべく忠実に、ということでこういう感じになっています。
こちらの昔の鉄砲狐の色遣いで特に印象的だったのはオレンジ色に近い丹色と紫に近い青みの群青色でした。そのため、普段使っている黃朱の泥絵の具の代わりにオレンジ色の泥絵の具に洋画用に販売されているピグメントを混ぜて塗っているのと、群青もいつもの泥絵具とは別の水干絵の具
を使っています。
ヒゲを片方に描き加えて乾燥後、ペアに包んで荷造りします。
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