最後の生粋の今戸人形師でいらっしゃた尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)のご墓所を金澤家の方々の御了解を得て、今日はじめてお参りさせていただきました。
春吉翁の御命日は2月29日で今年の暦にはないのです。しかしかねがねお参りさせていただきたいと思っていたので、今日今戸までお参りに行かせてもらいました。
墓石には春吉翁をはじめ、義兄にあたる政五郎さん、娘のはなさん、その御亭主の左門さんのお名前が刻まれていました。
お寺さまの桶や雑巾をお借りして埃を拭わせていただきました。井戸があって水を手押しポンプで汲みあげて使わせていただいたのですが、「これが本当の今戸の水か」とちょっと感無量でした。
お線香とお花をお供えして手を合わせ、失礼させていただきました。門のところで番をしている犬さんにあいさつすると、とても人なつっこくて、そばでくんくんしてくれました。おそらくわんちゃんの臭いと猫さんの臭いがするのでしょう。犬さんとしばらく話をしてお寺さまを後にしました。
お芝居の一場面を観た様な暖かい気持ちになりました。
ところで、ハスキー君でしょうか?!
一時期、ブームになりましたが、最近、小型犬に押されて、あまり見かけなくなりましたね。
顔は精悍ですが、心優しいハスキー君ですね!
かねがね金澤家の方々にお話していたことなのですが、いろいろと雑用に追われて今になってやっと実現できて喜んでいます。私は戦後の生れですし、作られた人形や文献に記録されている内容
でしか知ることのできない歴史上の人物というイメージしか持てていなかったのが、金澤家の方からご生前のお話など伺ったり、また今回こうしてお参りさせていただきながら少しですが春吉翁にお近づきになれるような気分がしてうれしいです。
ハスキーさんは本当に見かけることが少なくなりましたね。顔立ちのせいか目つきが鋭く見えますが、このハスキーさんはのんびりした感じで簾の子の上に横たわっていたのですが、こちらからあいさつすると尻尾を振ってそばに来てくれました。
したっけ。
そうですね。2月29日がお誕生日の方もいるはずですし、そういう場合はどうなさっているのでしょうか?特に子供さんにとっては大問題ではないかとおもいますし、御命日の場合も毎年と云う風に行かないですね。でも日取りにこだわらずお参りすることは悪くはないかとも思います。