花のことで連続記事になってしまいますが、近頃になくびっくりしたことなので記してみたいと思います。
画像の歯車のような花をつけた植物。町内のご近所のお宅に玄関先に鉢植えになって咲いているのをみつけてびっくりしました。光線の加減で白く見えますが、実際は青紫色がかった白の花です。
ガーデニングに関してもそれほど熱があるわけではないのですが、この花は今では日本の植木屋さんなどで普通の流通しているのでしょうか?(ご存知の方いらしたらお教え願いたいです。)
なぜこんなに驚いているかというと、まだ若かった20代、30代の頃、ドイツの友達の家々を訪ねて滞在していた時代に現地でよく目にしていた花だからです。それも空き地とか荒野、麦畑の畦、鉄道の線路の脇などに自然に生えていた草で、それまで日本でみたことがなかったので珍しいと思っていたのです。
友達のお母さんに名前を聞くと、わからないということで図鑑を出してきて一緒に調べてくれました。名前は "Gemeine Wegwarte" とありました。直訳すれば "Gemeine"は「ありふれた」
"Wegwarte" は「道待ち」なので「宵待草」のように「道待ち草」のようなものでしょうか。
ドイツに限らす、中部ヨーロッパの乾燥した涼しい荒野に育つ雑草のようで、茎も葉も堅くて馬も食べないんだよ、と友達のお母さんが言っていたのを憶えています。現地では特別珍しがられもしない雑草でした。
種を記念に持ち帰って蒔いたこともありましたが、気候が違うのだから無理なんだろうな、、と思っていました。身辺の変化で家を離れることだけでも難しくなった現在、ドイツの友達たちのことを思い出すばかりで、もう一生友達たちに会える機会はないのかな、、と侘しい気分の昨今にあって、同じ町内のすぐ近くでこの花に再会したというのは単なる思い込みと言われるかもしれませんがびっくりでした。
そんな折、その花を見つけられたというのは、ドラマのようです。
この画像を、ドイツのお友達に送られてみてはいかがですか?
この花がこうして近所に咲いていたなんて本当にびっくりしました。いつごろからかガーデニングという言葉が身近で使われるようになって以来か、それまで日本の自然の中で見たことのないカラフルな花、ド派手な花、舶来の花の種類が急激に増えていますね。私の思い出の「道待ち草」はヨーロッパのほうでは、鉢植えにして育てるようなものではなく、日本で言ったらジュズダマとかイヌタデとかアワダチソウとか空き地に勝手に咲いているものなので、特別関心のない人のほうが多いのではないかと思いますし、それが東京に咲いているところで大きな反応もないのではないでしょうか。ドイツでこの眼で見た花で何でこれが植木にされているの?というものがいくつかありました。例えば「タケニグサ」って、我が国では毒のある単なる雑草ですね。それを花壇の中心に植えていたり、「朝鮮朝顔」を植えていたりとか、、、。不思議です。ドイツの友達との連絡の手段として電話もメールもあるのですが、やっぱり手紙を書いて送るのが自分では最上の手段だと思います。メールは便利ですが、その便利さゆえに安っぽい気持ちのやりとりになってしまうような気がします。とはいうものの、昔かなり筆まめだった自分が、信じられないくらい不精になってしまいました。そろそろ書こうかなと思います。