先々週の東京出張では、常宿ではなく浅草のホテルに泊まりました。
浅草にはご縁がなくて、東京勤務だった新入社員の時に来て以来・・って、ことは何十年前のことだよ??
そのン十年前に、当時の同期たちと昼食をとったのが、浅草雷門隣の天ぷらの老舗『三定』。
高級店では無く、ごくごく庶民的なお店。
東京で初めて食べた天ぷらが「三定」のかき揚げ丼で、ぶ厚いかき揚げにも驚いたけど、そのお値段に驚いた。たしか、当時でも2000円超え。
なにせ、数十年も前のこと。上京したてのザ・おのぼりさんには、2000円超の天丼なが、この世に存在していることも知らなんだ。いきなり都会の先制パンチを浴びた気がしました。
今回の出張で、その時以来の『三定』に行ってみました。
若い私が腰を抜かしたあのかき揚げ丼は、まだあるのでしょうか。いったい、おいくらになっているのでしょうか。
記憶にある昭和で庶民的な食堂風なたたずまいは当時のまま。
メニューにあったかき揚げ丼のお値段は・・・・2500円。アレ、数十年前とそんなに変わってないじゃん。
で、出てきたのがコレ。やっぱ、ぶ厚い。かき揚げが丼からはみ出とる・・・・
フタを開けると・・・たしかに記憶にあるこれ。分厚い無骨な感じの黒っぽいかき揚げ。緑色も赤色も一切無し。オール茶色。ザ・お江戸。
かき揚げの食材は、すべて貝の小柱と海老。これでもか!!というくらい入ってます。
22歳の頃は『高いっ」としか思わなかったけれど、これだけの材料なら、2500円はするわな。
大人になって、素材の値打ちも測れるようになりました。
これは高く・・・・は、ない。しかも、ほとんど値上げしていない、良心的なお店じゃないか。
・・・と、数十年ぶりに、誤解が解けた夜でした。
ただし、22歳の頃と違って、胃にもたれて、完食できなかったけどね。