先日、土砂災害警戒地域、土砂災害特別警戒地域指定の住民説明会がありました。
7月の豪雨で被災した地域なので、覚悟していましたが、わが家はまさにレッドゾーン。警戒地域のさらに危険度アップの特別警戒地域。
土石流も崖崩れも、全部しょいこむことに。
マイホームを建てたときとは、この20年で気象状況は、大きく変わってしまいました。
配布されたハザードマップを見ると、この地域は、思いがけないほど警戒地域が広い。
『へえ~、こんなところまで?』と思ったら……案の定、住民説明会が紛糾。
『指定区域が広すぎる』って、県や市に意見をいう住民が何人もいました。
中には『机上の空論だ!』と、叫ぶ人も。
『机上の空論』じゃなければ、実際に土砂崩れを起こして計測しろ、とでも?
『こんなところまで土砂が来るはずない!』とか。
それ感覚でしょ?
少なくとも測量データやら実績値の方が、根拠のない過信よりは、信頼できるんじゃ?
わたしは経験から、命あってこそ!と思うので、指定地域が広すぎるという不満は理解できません。
指定区域を狭くする方が危険度は増すんじゃないかしら?
私自身も、被災当日は豪雨を前にしても『ここは大丈夫でしょ』とのんびりかまえてたら、自宅前を大木や車が流れて来て、足が震え、心臓ばくばく。慌てて避難しました。あのときの恐怖ときたら。
人間、当事者にならなければ、身に沁みないものです。
経験しても、時間の経過とともに記憶は薄れるものです。
4ヶ月たって、雨が降らなければ、平穏に暮らしています。
2度と体験したくはないけれど、準備をしていなければ、失うものが多くなる、準備をすることが大事だとあらためて思います。