曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

骨粗鬆症の治療

2013年07月13日 | 医療

以前から(40代から)何度も骨折を経験している実家母Yこさん。

3年前の肩の腱が切れて、アンカーを埋め込み腱を肩に付ける手術を受け、更に今年になって右足の親指人差指2本の手術を受けたのですが、その時に骨のもろさを指摘され、先日骨密度の精密検査(4種類)を受けました。

骨粗鬆症の治療は単に、母親の掛かり付け医に飲み薬を出してもらう程度と病院での検査前に早々掛かり付け医に薬をお願いしますと勝手に頼んできてしまったYこさん。

ところが、総合病院の整形外科のDr.は、

「今までの薬よりも効果のある、自分で注射をするタイプの薬があります。効果があるのですが、2年間しか治療が認められておらず、そのあとは飲み薬になりますが、2年、自分で注射が出来るなら、やってみましょう。」と副甲状腺ホルモン(遺伝子組み換えによる)を使った自己注射タイプの薬=フォルテオによる治療を勧められました。

掛かり付け医で薬をだしてもらうつもりのYこさんは、ちょっと抵抗していましたが(後で確認すると初回は総合病院で、その後は掛かり付け医に変わると思っていた)結局、フォルテオ注射薬を使う事にしました。

フォルテオの説明に別室に呼ばれ、1時間以上掛かっての使用説明と、注射の練習。(普通は40分ぐらいで終わるそうですが。それにしても時間が掛かりますよね。)

注射の練習もちゃんと注射のデモ器と、肌に見立てたスポンジが付いたものにベルトがついているものをお腹に巻いて、実際に打つ前に何度か練習。

Yこさんは、かなりの混乱をし、予想以上の大変さに、それからしばらく毎日注射の時間に実家に、私、通う事になりましたです。ハイ(;一_一)

月曜日から土曜日まで同じ時間に行って、注射の見守り。。(もちろん、月曜日から土曜日までの様々様々な事はありましたが、それ書いていると膨大になってしまうので今回はカツアイしますね)

土曜日には母親と同居の弟夫婦にレクチャーし、さてバトンタッチしたぞ~と、私、友達と鎌倉に日帰り旅行に出かけたんでありますが!がが!

鎌倉で歩きまわり、くたびれた果て、丁度トイレに入って一息ついた時だったので、携帯電話がなるのに気がついて出たんですが、母親からの電話。

Yこさん「今日も2時半の予定だよね。今日は遅くなるって言ってたっけ?」

 私  「はあ?私、今鎌倉にいるのよ。今日からは○○(弟)に見てもらうんでしょ?時間も夜にしたんじゃないの?」

Yこさん「え?だって、今日はだって、よしこにみてもらうはずだったじゃん。待ってるけど。○○に見てもらうのは日曜日からだよね」

 私  「待ってるけどって、今私鎌倉だってば。行かれません。今日は日曜日ですよ。毎日○○に見てもらうのよ。もう、私はそっちに任せたからね。もう、行かないよ。やってみてどうしても無理なら電話して。とにかく2年やるんだからね、私が毎日行くわけにはいかないのよ、」

納得したかどうかはわかりませんが、とにかくどうやっても、今日は行かれないんだから仕方ありません。

昨日あんなに話をしたのに、理解していないもちょっとショック。

それに、どうも今日が日曜日っていうの、わかってない様子だったのも心配。だって、明らかに平日とは違うはずですからね。朝から。全く違うはずです。

せっかくの楽しい気分がへちゃんです。

ま!鎌倉で心配していても仕方ないですからね、そのうち鎌倉の大仏さんを見に行って、歩いて、くたびれて、寝ちまったんですがね。

確かにこの注射。只者ではない。

かなりの面倒な(慣れるまでかなりかかる)そして、衛生管理や注射器・注射針の保管管理が難しいというものなので、これを高齢者が2年間毎日行うっていうのは、周りのサポートが欠かせないものです。

今3週間たってなんとか慣れてきたのかな。でもこの後、28日に一度の注射器の交換があり、それも何度か行って、どうだろう、半年ぐらいかかれば生活に密着ってするかなってしろものです。

これを機に、骨粗鬆症の治療について、また、このフォルテオのこと、いろいろ調べてみました。

次回はこれを何度かに分けて、記事にしたいと思います。

今日、実はお盆だったので、実家に行ってきました。すると、母親もう、3週間たち、来週には注射器の交換があり、診察に行くんですが、3週間を2週間、診察日を2週間後ろの日程に勘違いしていました(;一_一)

これは何に使うものだった?って聞かれたり、弟夫婦のこの薬への理解度も、当然と言えば当然なんですけど、かなりの低さです。といっても、これって、普通なんですよね。まあ、一般の人があんまり、感染の怖さとか必要以上に考えることはないんですけど、28日同じ注射器でだけ変えて打つものであり、そして、それが「生もの」なので、管理は厳正にしないと、怖いんですけどね。

一応、医療関係で仕事をしている身としては、ある意味とっても参考にはなる事例が、目の前に転がっているんですけどね。

一応、このフォルテオ、従来の、治療薬よりも効果がかなりあるものだそうですが、まだ、承認治療が始まって時間が立っていないので、検索しても事例がなかなか出てこない。

考えてみれば、高齢者が行う事が多いわけで、となると、ブログやHPで公開する人も格段に少なくなるんでしょうね。ちょっと人体実験になっているような感もしないでもないですし、かなり高価な薬です。

28日分で5万円。保険適用で1割負担なら5000円ですが、3割負担なら15000円。それに、針のおかねが掛かりますからね。他にも高血圧などの薬もあるので、2年間ならかなりのものですよ。年金が月に5,6万の高齢者には、かなりの負担ですよね。もしも、私がと考えると、まあその後の骨折による治療費と比較して、また、そのあと生きていける年月と考えて(その時にちゃんと理性があれば)治療をしない道を選ぶこともあるかもしれませんね。

2年間、28日に一度の診察と定期的な検査、毎日の注射。そして、高額な医療費。

どれだけの人が継続できるのか。それだけの価値があるのか。

いろいろ考えさせられる治療ではあります。

 

コメント
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