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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

釣り紀行♯26~釣れすぎても困る!~

2008年06月14日 | 釣り紀行

いよいよ九州中部も梅雨入り。ここ何日間かジメジメシトシトの天気が続いていたが、13日金曜日は朝からスカッと晴れ渡った絶好のお天気に。

「待ってました」と1週間ぶりの釣行である。今年は初回が5月23日(金)、2回目が6月9日(金)、そして今日といずれも金曜日に天気がいいようで偶然が重なる。

前回の釣行では型がいまいちだったがチヌ(黒鯛)が釣れたので今回も
「夢よもう一度」とここ数日仕掛けづくりに余念がなかった。

もっとも、仕掛けよりも事前に
「シナリオをアタマの中にインプット」するのが大変。

実は極端に言えば
「釣りは釣行前にすでに勝負が決まっている」のだ!

というのは、実際にフィールド(釣り場)に立つと大自然に囲まれ、海上の新鮮な空気を吸いながら「沢山釣ってやるぞと逸(はや)る気持ちが満々」になるが、実はこの時点で平常心を失っていることが多い。自分では平常心にあるつもりだからなおさら始末が悪い。

釣りから帰って冷静に思い返したときに、あのときこうしていたらというのが実に多い。ある程度のベテランだと自負している自分でもこれまでの数知れない釣行で毎回同じようなミスを繰り返している。

釣りには汐の流れや風向きにピッタリと応じた仕掛けや、さらにはエサ取りをかわす為のマキエの打ち方など複雑で細かい要素がいっぱいだが、現場では冷静さを失ってしまい、まず適正な対処が出来ない。とにかくアタマが回らないのである。

したがって、事前にきちんとしたシナリオを作っておく、たとえば「こういう汐の流れのときはこういうウキを使って、ウキ下をこのくらい取り、オモリは何号のものをハリスにいくつ段打ちする」などアタマの中にインプットしておいてそのとおりに行動しようという訳(わけ)。

これは釣りだけの話ではなくて、人生全般に通じるものがあるような気もする。

つまらん講釈はこの程度にして(笑)、今回の釣り場所は外洋に面して大物が釣れることで知られるY半島の奥深く、神社の横の旧家の取り壊し跡地。

釣り仲間のA君が大チヌを釣ったといういわくつきの場所で、天気が良すぎてチヌは無理かもしれないと思うが、チャレンジだけはしてみようということ。

釣り場に着いたのは10時前後で釣り人は誰一人いなくて広い釣り場が独占状態で絶好のポイントに釣り座を構えた。

早速、釣りを開始したが二、三投したあとに何だかおかしいことに気付いた。あれッ、タモ網を出し忘れている、手袋をしていない、釣り用ナイフを出していないなどボロボロと不備事項が出てきた。やっぱり、気持ちが上ずって平常心を失っている!

それでも最初から20cm前後の良型のアジの入れ食いだった。ウキ下3m、高感度の「たてウキ」がスポンスポンと海中に没するのでたまらない。このくらいの型になるとアジといってもバカにならないほどの引き味で海中を走り回ってなかなか上がってこない。

アジは口の周りが柔らかいので針がかりしても切れやすく柔らかい軟調の竿が適している。今日の竿は7.1mのチヌ用の軟竿でピッタリだったがそれでも5匹に1匹程度はバラした。

間断なく釣れるうち、こぼれたマキエにボラが数匹群れをなして襲ってきた。これはチャンス、前回の仇をとろうと急いでウキ下30cmの仕掛けを付けた別の竿を取り出してボラ狙いに変更。

これがズバリ的中した。小さな玉ウキがスット横に動いたので反射的に合わせたところ、ガツンという心地よい手ごたえ。

異常を感じたのだろう一気に沖のほうにグイグイと糸を引っ張っていった。リールを逆回転にして思いっきり糸を出してやった。根気勝負だとあわてず糸を巻いたり出したりしているうちに弱ってきたみたいでようやく足元に寄せた。

油断は禁物、ここからが一番危ない崖っぷち、ボラのアタマを海面から出して空気を十分に吸わせた。ここでようやく今日は取れると思った。大きい!タモ網に入りきれないくらいで根元の金具が曲がってしまうほど。

口にかかった釣り針を仔細に見たところ
上唇の理想的な位置にガッチリとかかっていた。ここなら釣り糸が上方から引くので口の中に空気が入りやすく、道理で早く弱ったはずだと得心がいった。

ドタンバタンと暴れまくるボラをナイフでトドメを刺した。

ボラ騒動はこのくらいにして、再びアジ釣りに専念。とにかく切れ目なく釣れるので15時終了予定だがやめるタイミングが見つからない。マキエはたっぷりと残っている。

釣り師たるもの、釣れないときを沢山経験しているので釣れるときは腹いっぱい釣ろうという気持ちを誰もが持っていると思うが、この場合がまさにそうで予定時間を過ぎるばかり。

ようやく隣にご夫婦とおみかけした二人連れの釣り人がやってきた。渡りに船とばかり、マキエを上げましょうかと提案したところ喜んで受け取ってくれた。

これでようやく帰られると一息。釣り場の後始末をして帰路についたのが16時10分だった。 

               
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 釣り上げたばかりのボラで帰宅して計ったら57cm、2.2kgの大物でした。

 釣り座からの対面の風景です

 マキエを差し上げたご夫婦

 アジが98匹釣れました

と   き     2008年6月13日(金)   晴天、海上微風

と こ ろ     Y半島K地区神社横旧家跡地

釣り時間     10時20分~15時50分

汐          長汐

マキエ       オキアミ(小粒)、ジャンボ2角、集魚剤(チヌパワー)

ツケエ       オキアミ小粒

釣   果     ボラ1匹、アジ20cm前後98匹、クロ5匹 


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