「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

釣り紀行♯25~梅雨どきの晴れ間を縫って~

2008年06月07日 | 釣り紀行

6月6日(金)はやっと雨模様の天気が途切れて朝から太陽が顔を覗かせてくれた。

実は2日(月)から汐の具合(大汐)が絶好となったので、ずっと釣行を狙っていたのだが、5日(木)まであいにくの雨模様の連続で4日間待たされっぱなし。はやる気持ちを抑えながら、辛抱の甲斐あってようやくというところ。

汐は大汐直後の中汐になるが山(満潮)と谷(干潮)の潮位の落差は大潮並で干潮が15時前後。ということは、何度も言うようだが
「上げ3分(ぶ)下げ7分(ぶ)」からいくと13時前後が釣れそうな時間帯。

さて、今日は久しぶりにK防波堤に行ってみた。いつも行くF波止に比べて20分ほどY半島の奥地に入り込むが、それだけ外洋に出ることになって魚の型もよくなる。

今年のテーマは前回の釣行を教訓にして
「型ねらい」と定めている、つまり去年に比べて「量より質」「数よりも魚の型を優先しよう」という心積り。

このk防波堤は釣り人の絶えることが滅多にない一級ポイントで、久しぶりの晴れ間ということでさぞかし釣り人も多いことだろうと予想していたところ、10時30分ごろに到着したが防波堤には誰一人いない。

「おかしいなあ~」と半信半疑ながら(マキエ効果が高いので)
釣り人がいないのに越したことはないと、小学校の駐車場から荷車を押して約10分かけて波止の突端のA級ポイントに移動して釣り座を構えた。

よし、今日はここで1日中粘るぞと、意気軒昂にマキエを撒いて魚信を待つがこれがさっぱり。約1時間ぐらいの間に捨ててしまおうかというクラスのクロが2~3匹。こんなはずではないのだが、「この場所で釣れないはずはない」焦らずゆっくりノンビリいこうと自分に言い聞かせながら竿をふっていると、何とボラがいきなり10匹程度群れをなして海面を押し寄せてきた。

マキエに群がって貪り食うという感じで、そのうち目印のウキがスーッと横に動いた。瞬間、スパッと竿を立てるとガツンという衝撃が手元に伝わってきた。ウキ下30cm程度の針に1匹が掛かった模様。

ボラの引きは魚体が大きい(40~50cm)だけにハンパではない。ぐいぐいと一気にウキごと引っ張っていった。リールをフリーにして糸を思いっきり出してやったが、こうなれば長期戦だ。取り込むまでに10分ほどは覚悟しようと3~4分ほどリールを巻いたり糸を出したりと、やりとりをしただろうか、30mほど先の海面でいきなり手ごたえが消えてしまった。あ~、残念なことに針ハズレ。

きれいな海に棲むボラのうまさは絶品だが、舌なめずりしていた夕べの酒の肴が夢幻となってしまった。最初から大物を逃すようでは、今日は幸先が悪い、何だか不吉な予感がする。

以後、気を取り直してマキエの効果もあってポツリ、ポツリとクロが釣れだし型のほうも少しずつ良くなりだした。ときどきアジもかかりだした。

と、またここで再度ボラの群れが押し寄せてきて今度も見事に針がかり。

今度は絶対にとるぞと、慎重に念を入れて少しずつ引き寄せた。完全に手もとに引き寄せて、タモに手をかけたところナント最後の抵抗でボラがいきなり反転、1号の丈夫なハリスがプツンと切れてしまった。ウーン、これは大ショック。こればかりは心理的に後に引きずりそうで今晩はもう悔しくて眠れない。

以後警戒したのだろう、ボラは結局姿を見せることがなかった。

二度も逃がすと、もう取り込む自信がなくなる。仕方がない、ボラはもうあきらめようと別の竿を取り出して、まったく違うウキで3mほどウキ下をとって、深場を狙ってみた。

これが良かった。ウキがグーンと海中に沈み込んだので竿を立てるとかなりの手ごたえ。いつものクロとはまったく引き方が違うのでこれは
チヌだとぴーんときた。

胴調子の竿が満月のようにしなり、ウキも海中に潜り込んでしまって魚がどの辺にいるのかサッパリわからないままにとにかく竿の弾力を利用してリールを巻きながら手元に引き寄せた。

そのうち、鮮やかな白い魚体が浮いてきたのでやっぱりチヌだと一安心。ボラが何匹釣れようとやっぱりチヌにはかなわない。

チヌという魚は見かけによらず意外と諦めが早い魚で海面に浮かせて空気を吸わせるとまるで無抵抗になってしまう。6.3mのタモを繰り出してなんなく掬い上げた。時計を見ると13時40分だった。

                        
                  チ ヌ              真ん中の列がアジ

さてチヌとご対面だが、ヒェー、ナント釣り針が上唇にかすかにかかった状態で今にも外れんばかりだった。これは間一髪。おそらく胴調子の竿でなかったら外れていただろう。33cm程度で1Kgぐらいだろうか、まあ、小ぶりだがこれでもチヌはチヌ、やはり釣魚の王様ではある。

そのほか、釣果は大振りのウマヅラハゲが1匹、アジのかなり型のいいのが14匹、クロが28匹(写真以外にもあり)だった。

なお、長くなるので別の機会に詳述するが今日は
マキエの打ち方(量と打つポイント)」、「釣り糸へのオモリの打ち方(段打ち数、大きさ、位置)」がものすごく難しく改めて勉強させられた感じ。

この二つの
ノウハウはいくら本を読んでも身につくものではなく、自らの体験を積み重ねる以外に習得する術はないが、それでも神様でない限り100%到達は無理。


刻々と変わる汐の流れ、それも海面と海中で向きが違ったりするし、風向きなど自然の要素が複雑すぎてとにかく「読めない」のである。

と    き    2008年6月6日(金) 晴れ、海上微風

と こ ろ     Y半島K防波堤

釣り時間     10時50分~15時30分

汐         中汐(干潮15時)

マ キ エ    オキアミ(小粒)、ジャンボ2角、パン粉1kg、ヌカ、集魚剤

釣   果     チヌ1匹、クロ28匹、アジ14匹、ウマズラ1匹ほか


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