「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音楽談義~「永久保存の音楽番組~♯1」

2010年07月15日 | 音楽談義

我が家で音楽を聴くときのソースは今のところ3系統。

一つはもちろん
「CD」。次に「170iトランスポート」を利用した「iPod」、そして残るはハイビジョン・レコーダーで録画した「音楽番組」。当然のごとく「レコードは?」と問われるところだが、残念ながらぜんぜんヤル気なし~。

これらの3系統を、DAコンバーター(「ワディア27ixVer3.0」)がボリュ-ムとセレクターの機能を併せ持ちいわば「プリアンプ」の役目も果たしているので、
6つのデジタル入力端子のうちから選り分けて接続している。

ちょっと専門的になるが、CDは
「STグラス・オプチカル」(クロック・リンク)、「iPod」は「BNC同軸」、そして今回話題にする音楽番組は「光グラス・ファイバー」でデジタル接続しており、鮮明な画像とともにほぼCD並の音質で聴けるのでありがたい。(シャープの45インチ液晶テレビで鑑賞)。

今のところ、HDDに録画した番組は結果的に「A,B,C」のランク付けをしている。Aランクは「永久保存」、Bランクは「DVDに移行」、そしてCランクは一度観たらアッサリ「削除」。

「なぜAランクの番組をDVDに移行しないのか?」と、当然の疑問が出そうだが、一旦DVDに移行するとHDDから消え去ってしまうのが惜しい。

なぜならHDDの再生とDVDによる再生では圧倒的に前者のほうが画質も音質も上だから。
回転系が入るたびに音質は劣化する!

したがって、現在HDDには永久保存番組が目白押しなので、全体の録画時間のキャパシティが少なくなっているのが悩みのタネ。いずれ、順番にいくつかはやむなく「DVDに移行」の羽目になる。

しかしながら、
「これだけは絶対にHDDに保存」という飛びっきりの音楽番組をこれから紹介してみよう。今回はまず第一回。

 「モーツァルトのヴァイオリン協奏曲」

番組名:「クラシック ロイヤルシート」NHKーBSハイビジョン

録画日:2006年10月1日(放映)、実演:2005年12月

曲 目:モーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲第1番~5番」

演奏者:アンネ・ゾフィー・ムター(女流ヴァイオリニスト)
    協演「カメラータ・ザルツブルク」(室内管弦楽団)  
  

場 所:モーツァルト劇場(ザルツブルク)

           

モーツァルトの珠玉のヴァイオリン協奏曲を1番~5番まで通しで、しかも映像付きで聴けるなんてまったく夢のような話。(しかもタダで!)

第1番の作品番号がK(ケッフェル博士の整理番号)207で第5番がK.219だから、おそらくモーツァルトが20代前半の頃に集中して作曲したものと推測されるが音楽の完成度の高さに驚く。いずれも第二楽章のアダージョは絶品!

そして演奏者が才色兼備のムター。10代でカラヤンに才能を見出され、順調に成長して今やヴァイオリン界の女王として君臨している。

時折り見せる勝手な解釈と弾きっぷりにとやかく言う向きもあるが、女流として彼女に追いつけそうなビッグな存在は今のところ、若手のヒラリー・ハーンくらいしか見当たらない。

「ヴァイオリンと女性とはとにかく相性がいい」という趣旨のことを言ったのはたしか「小林秀雄」さんだが、映像付きでヴァイオリン演奏を聴くのならやはり女性ヴァイオリニストに限る。それも美人の!

協演の「カメラータ・ザルツブルク」がこれまたいい。おそらく大半がウィーン・フィルのメンバーではないかと思うほど音楽性豊かなハモリ具合。(指揮は協奏曲ということもあってムターが兼ねている)。

「見てくれ良し、演奏良し、音質良し」の3拍子揃ったこの番組はまさに未来永劫にわたっての宝物である。

しかし、使用中のハイビジョン・レコーダーもいずれ寿命が尽きると思うが、そのときは一体どうなるのかと心配。

新しいレコーダーに「HDD→HDD」の移行が出来るんだろうか?

☆ 「ダンシング・クィーン」

番組名:「SONG TO SOUL」~永遠の一曲~
    TBSーBSハイビジョン161チャンネル

録画日:2010.1.20

曲 目:「ダンシング・クィーン」

演奏者:アバ

           

この番組は、毎週木曜日の午後11時から放映されている55分間の番組。ときどき昔好きだったポップスが登場するのでそういうときは逃さず録画している。

「ダンシング・クィーン」は数あるポップスの中でも一番好きな曲といっていいほどで、どんなに気分が滅入ったときでもこの曲を聴くと気持ちが弾んでくる。

女性ツイン・ボーカル、ハイレベルな楽曲とサウンドは大きな魅力で、1970年代の後半に
北欧「スウェーデン」から発信され、世界中で大ヒットした(1978年4月全米チャート第1位)のでご存知の方も多いだろう。

ハーモニー、メロディ、テンポ、すべてが寸分の狂いのないアレンジのもとで完成の域に達したポップス史上最高の曲」

「アメリカンポップスのリズム感と北欧のクラシックの要素が融合しておりアバサウンドの頂点を極めている」

と番組中の関係者が口をそろえて絶賛するのも無理はない。

また、番組の中で関係者の証言のもと、この曲の完成に至るまでの微に入り細にわたる分析がなされていたが、改めて練り上げられたサウンドの「緻密さ」が分かった。

いやはや、ポップスといえどもバカにしてはならない。永遠にクラシックとして残るのではないかと思えるほど、この曲は30年以上経つのに今だに一向に古びない。

いわゆる「時の流れ」という唯一無二のフィルターに通しても十分鑑賞に耐えうる代物。

なお、この番組では
「青い影」(プロコム・ハルム)の特集もやってたのでこれもちゃっかり録画した。(2010.4.8)
 

 


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