「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

蘇ったCDトランスポート「ワディア270」

2014年04月13日 | オーディオ談義

去る4月5日(土)の仲間たちとの試聴会で不評をかこったCDトランスポート「ワディア270」。長年使ってきただけに深~い愛着があって実に残念!

           

マニアならお分かりのとおり、オーディオ機器の性能はほとんど良し悪しの基準が無いに等しい。個人の主観によって大きく左右されるので、手っ取り早く(機器の性能を)判断するには「比較する」のが一番。

その点「ラ・スカラ」(dCS)との比較はちょっと酷だった。第一、お値段(定価)からして2倍もの開きがある。しかし、それにしても「天下のワディア・デジタル」さんにしては“ちょっと、おかしい”という感じ。

音質に多大の影響を与える「ピックアップ」の交換をした割にはどうも目立った効果が感じられないし、明らかに魅力に欠ける。

もしかしたら当方の使い方が悪いのかもしれないと、改めて設定を見直してみることにした。ことオーディオに関しては結構、“しつこい”のである(笑)。

このCDトランスポートには「デジタル・リゾルーション・エンハンスメント」(以下「DRE」)という何だか舌を噛みそうな名前の機能が付いている。その機能の中身を取説から引用してみると、

「ワディア270に登載された画期的な新機能、それがCDの16ビット信号の下位に9ビット分の非相関ディザ(TPDFディザ)を足すことで、出力ビットレートを24ビットに拡張する“DRE”です。

24ビットデータの許容入力を持つDAコンバーター“ワディア27ixVer.3.0など”との組み合わせによってその威力は最大限に発揮され、リニアリティとジッター特性の改善がもたらす、ナチュラルで音楽性豊かなCD再生を実現。

音場の深みや拡がり、音のディテール感などが微妙に変化する2種類のディザ処理モード選択(ハイパス/ローパス)、および処理のオン・オフをリモコンで操作でき、プログラムソースやシステム構成に応じた最適なモードをリスニングポジションから直接お選びいただけます」

さて、問題はその処理モード選択の「ハイパス/ローパス」だが、実はこれまでずっと「ハイパス」を選択してきたのだが、もしかして選択ミスかもと、わらをもすがる思いでリモコンで初めて「ローパス」を選択して聴いたところ、これが何ともっと悪くなってしまった!高音域がキンキンして音の潤いに乏しい。

頼みの綱がダメとなると、”どうすりゃいいのさ思案橋”~。

CDトランスポートが2台あって、性能に大きな差があるとれば劣る方はいっさい出番がなくなり、もはや無用の長物と化する。

「処分」という言葉が頭の中でちらほら浮かんできたが、最後の最後に念のためDAコンバーターとの接続ケーブルを替えてみることにした。これまでは「STケーブル(光)」だったが、「ラ・スカラ」から外したバランス・ケーブル(AEU/EBU規格XLRコネクター)により試聴したところ、これがアッと驚くほどの激変ぶり。

以下、続く。
 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする