「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

また故障か!

2016年08月04日 | オーディオ談義

我が家のオーディオにとって鬼門となっているのがCDトランスポートである。

このPCオーディオ全盛時代に「今さらCDを鳴らす道具なんて時代遅れだ!」と、一笑に付されそうだが旧石器時代のオジサンにとってはなくてはならない代物である(笑)。

それなのに、まあよく故障すること!

以前持っていたワディアの「270」はCDを出し入れするトレイが動かなくなって修繕に出し、完了して戻ってきたものの、程なくオークションに放逐。

その代わりに購入した「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS:イギリス)も1年半ほどして、やはりトレイが動かなくなった。それほど長時間酷使した覚えはまったくないにもかかわらず。

首を傾げながら、やむなく修繕に出したものの直るのになんと半年以上もかかった。その間、馴染みのオーディオショップ「SIS」(東京)さんから、同型機を貸してもらっていたので実害はなかった。

しかるに、またもやその直ってきた「ヴェルディ・・・」が故障したのである!音声信号の読み取り機能がおかしいのか、音がピピピと滑り出したのが一つ、SACDの再生が出来なくなったのが二つ目、そして最後にまたもやトレイの開閉がぎこちなくなった。

もう、まったく頭に来るなあ!

製造元の「dCS」は潜水艦のソナー探知のデジタル技術で名を挙げたメーカーだが、回転系のメカはどうも苦手らしい。

怒りにまかせて「SIS」へメールを発信。

「1か月ほど前からまたもやスカラの調子がおかしくなりました。トレイの開閉が不自然ですし、SACDの再生ができずCDとしてか再生できません。これは根っからの不良品ではないでしょうか。いっそのこと交換できませんかね?」

かなり厚かましい申し出に対して翌日、さっそく担当のSさんから携帯に連絡があった。

「どうもご迷惑をおかけして申し訳ありません。幸いにも同型機の在庫がありましたので試運転をした結果OKでしたので本日発送しました。今度は大丈夫だと思います。」

良かった。極めて迅速かつ良心的な対応にホット一息。やはり、このショップから購入しておいて良かった。

オーディオシステムのうち、大型機器はオークションではなく、なるべくしっかりしたお店で購入するように心がけているがこういう時にモノをいう。とにかく「SIS」さんの在庫量は半端ではないが、歴史が長い上に担当者がくるくる変わらないので大いに助かる。

7月29日(金)の午後に現物が無事到着。

何しろ図体が大きいので目立つ。誤解されないように当日の朝、家内へ一言。「おい、今日大きなオーディオ機器が届くが、けっして購入したんじゃなくて無料交換だからな!」

やりたい放題のようにみえても結構、気を使っているのである(笑)。

          

使い馴染んだ機器なのですぐに結線を終えて、まず聴いたのがエンヤ(イギリス)の最新作で7年ぶりのアルバム「ダーク・スカイ・アイランド」。
いつもの重厚なサウンドが音響空間に響きわたった。満足この上なし~。

                     

日頃「音楽はモーツァルトのオペラに尽きる」と声高に叫んでいるものの、実はエンヤが好きで好きでたまらないのである。我が輩は表向きの顔と裏向きの顔とがあるので怪人2面相だ(笑)。

今回のアルバムも1日に一度は聴いているほどだが、このCD盤についてはメル友の「I」さん(東海地方)という同好の士もおられるのでたいへん心強い。先日も次のようなメールが到着。
 

「~前略~

結果は・・・最近試聴盤に加わった「エンヤ」です・・・1曲目と2曲目を使っています。その2曲目の「SO I COULD FIND MY WAY」を涙で聴くことになりました。 
 
なぜ涙が?
 
① 老化で涙腺が緩んでいるだけ
 
② エンヤの力で、私自身のこれまでの数々の悪行が洗い流されていく過程での反応
 
③ 予想外のいい音に感激 
 
比率はたぶん、4・4・2だと思います。素晴らしいCDでした。」

自分の場合でも涙の比率が「I」さんと丁度同じ4:4:2くらいなのであまりの符合に驚く(笑)。

「数々の悪行」とあるが、人間、生きていくうえで知らず知らずのうちに周囲を傷つけていることっていっぱいあるような気がするし、そもそも(人間は)他の動物を殺して糧にしているので生きることそのものに罪があるという説もあるが、そういうときの「悪行」に対する癒しにエンヤの音楽はもってこいである。

また、オーディオシステムのグレードが上がれば上がるほどエンヤのサウンドは音響空間いっぱいに漂い、そして鮮烈に響きわたってくれるのでテスト盤にはもってこいだと思う。

CDの利点を生かして「希望者にはコピーして差し上げましょう」と気軽に言いたいところだが、表向きは法律で禁止されているので弱りましたねえ~(笑)。

 

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