「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

タンノイ・ウェストミンスターの復活~その1~

2017年02月04日 | オーディオ談義

先日お見えになった大分市のMさんとNさんは我が家の常連組として大切なご意見番だが、当日、異口同音に次のようなコメントをいただいた。

「ウェストミンスターに入れているグッドマンのユニットもいいんだけど、タンノイのオリジナルユニットの方を是非聴いてみたいなあ・・。」

「ウ~ン、ず~っと気にはなっているんですけどねえ。まあ、そのうち入れ替えてみることにしましょう。」

「そのうちって、いったい何時のこと?」 「まあ、年内には・・・。」  「フ~ン、年内ねえ・・・。」

加えて、メル友の「I」さん(東海地方)からも、「タンノイの復活をぜひ」と、折りにふれ促されている。

こうまで周囲からプレッシャーをかけられると、根が小心者だから気になって仕方がない(笑)。

「いっちょう やってみっか」と、このほどようやく重い腰を上げた。

あの籠ったような中低音域、スッキリ伸びきらない高音域に対し、イヤ気がさしてきてオリジナルのユニットを外してからもう7年ぐらい経つだろうか。

爾来、代わりのユニットをとっかえ、ひっかえしてきたがあの独特のフロント・ホーンが曲者で、ようやく「AXIOM150マークⅡ」(グッドマン)で落ち着いたものの、いずれオリジナルのユニットの復活を試さねばと常に頭の片隅にはあった。

当時と比べるとプラス材料として駆動する真空管アンプがまるっきりレベルアップしているし、箱の内部改造もきっと寄与してくれるに違いない。

それに作業環境も大幅に改善した。100kg以上あるウェストミンスターをキャスター付きの台に載せたおかげで自由に動かせるようになり、裏側に回っての裏蓋のネジ(18本)外しやユニットの入れ替えがメチャ楽になった。

また、諸悪の根源は使用されているネットワークにあると睨んでいた。オリジナルのネットワークは余分な機能がいろいろ付いていて、わざと音を悪くするために作っているのではないかと思えるほどで、自分にとってはまさに天敵そのもの。

そこで2年ほど前にオークションでテクニクスのネットワーク(2ウェイ方式:クロス1100ヘルツ:高音域用のボリューム付き)を手に入れている。

この新たなネットワークを試してみる丁度いい機会でもある。

        

左の画像がオリジナルユニット(口径38センチ:同軸2ウェイ)で右がテクニクスのネットワーク。

気に入った音が出るかどうか、こればかりは実際に聴いてみないと分からないが、確率は半々といったところかな~。

「気に入らない音が出たらすぐに撤退」の覚悟で黙々と作業を進めた。

        

内部を改造しているので画像が分かりやすい。ユニットのマグネットの部分だが、手前がツィーター用(1100ヘルツ~)、奥がウーファー用(~1100ヘルツ)で、それぞれSPコードをハンダで接着。

予定どおり2時間ほどで作業が完了してさっそく、音出し。

                

ハラハラ、ワクワク、ドキドキ、この瞬間こそがオーディオの醍醐味である。

そして、出てきた音は・・・。

ウ~ン、この音を何と形容したらいいんだろう!

以下、続く。 


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