オーディオ機器やAV機器など機械モノを長い間使っていると故障は付き物だ。
修繕して元通りにしてもらうか、あるいは買い直すか、いずれにしてもタダで済むことはないので「ヤレヤレ、またカネ要りか」と当座はウンザリするのだが、我が家の場合、結果的にはむしろ「故障して良かった!」と思うことの方が多い。
結果的に「ピンチはチャンス」になったというわけだが、今回もそうだった。その顛末を述べてみよう。
このところ12年目に入ったシャープの液晶テレビ(45インチ)の調子がどうもおかしい。
電源スイッチは入るのだが、実際に画面が出てくるのが10分以上もかかる。明らかに異常なので、近くの電気店に修理を依頼し、シャープの修理専門部署を教えてもらったので詳しく症状を話したところ「それはチューナー部分の故障だと思います。しかし、もう機種が古いので修理部品がありません。出張して診てもいいのですが経費が無駄になるだけですよ。」とツレナイ返事。
どうやら買い換えなければいけないようだ。
さっそく近くの電気店に出かけてテレビを物色。12年前に比べると液晶の大型テレビのお値段が随分と下がっているので、大助かり。顔見知りの店員さんに「どれがいいですかねえ。」と、お訊ねすると、
「ソニーかシャープなら間違いないと思いますが・・・。」
「これまでシャープだったので今回は気分転換にソニー(4K仕様:55インチ)にしましょう。今日の午後、持ってこれますかね。」
「ハイ、分かりました。在庫がありますので午後から持って行けそうです。」と即決。この辺のスピード感は通販にない強味ですぞ(笑)。
丁度連休中のことだったが、夕方近くに持ってきた。二人がかりの作業で1時間ぐらいかかっただろうか。
テレビには直接アンテナコードを接続せず、すべて手持ちのチューナー経由で画面を観るのはいつものこと。実際にチューナーを接続してみると非常に機能が進化していることが分かった。
画像が一段とシャープになって自然だし、繋ぐのに1本で済む「HDMI」接続可能が4系統もある!これまではたったの1系統だったのだから段違い。
4系統とも手持ちのチューナーですべて埋まったが、その中でも一番収穫だったのが「スカパー」のチューナーだった。
かってCS放送のクラシック専門番組「クラシカ ジャパン」(有料放送)を3年間ほど契約していたが、高額の視聴料(月額)に悲鳴を上げて(笑)、3年間ほどで打ち切ったがそのときに2TBの容量を持つハードディスクに録りためたオペラなどの番組が山ほどある。
放送契約を打ち切っても録画した音楽番組についてはそのまま観劇出来るのでたいへんありがたい。
これで、音楽を聴くソースはCD(SACD)、「ひかりTV」(NTT系)、「クラシカ ジャパンの録画番組」と3系統になったが、簡単に聴き流しできるので後者の占める比率が大きくなっており、CDは段々と縁遠くなるばかり。一番の高額投資だったのに~(笑)。
実は今回、もうひとつ「おまけ」があった。
作業にお見えになった店員さんに「最近、ブログの作業をやっていて画像が思うように投稿できなかったり、どうも不調なんですけど何が原因でしょうか。もうパソコンが古くなったからですかねえ?」
と、お訊ねしてみると、いろいろ調べてもらった結果「ルーターが古くなって飛ばす電波が弱くなっているようです。もう買い換えた方がいいです。設定作業はやってあげますよ。」
パソコンは家族用に隣の部屋にもう一台あるので我が家ではルーターは必需品だ。「なるほど、ルーターが原因でしたか!完全な盲点でした。」というわけで、その足で一緒に電気店に行ってルーターを物色。
「これが一番いいでしょう」と太鼓判を押してくれた「バッファロー」製のルーターを購入して我が家に引き返し入れ換えてもらったところ、まるでパソコンが物忘れしたようにサクサクと動き出した。
ああ、良かった!これでイライラしなくて済む。
今回はまさに一石二鳥だった(笑)。